あのねっと今号の特集テーマ みんなで実現したい!子どもの安全 
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編集部 地域の大人たちは、子どもを守るために何をすればいいのでしょうか。
落合さん 学区では、登下校時に親が旗を持って子どもを誘導する当番があるんですが、やりたがらない人が多いんです。「自分の子は自分で守るからいい」という考えのようなんですが、自分の子だけでなくみんなを見ていけるといいのにと、いつも思います。
大藪さん 小学校では、自転車や車の掲示用に「パトロール中」と書いたパネルをPTAの方々に配ったり、危険な場所を記した地域安全マップを作ったりしています。また、地域では「青色パトロールカー」が朝昼晩と巡回し、登下校時に地域の人が付き添う「てくてくパトロール」も活動しています。
伊原さん うちの小学校では、不審者による被害があると、その日時・場所・学年・性別・被害状況などを書いた書面を子どもに配布していますし、ケータイメールでもそうした情報を発信しています。大きな事件があっても日がたつと忘れてしまいますが、常にお知らせが届くと「ひとごとじゃない」という気持ちになります。また、スクールガードを、地域ぐるみの防犯活動として広げていけたらと思っています。
市川さん 不審者情報を聞いたときは、友だちにも伝えるようにはしていますが、みなさんの話を聞いて、もっと自分の意識を高めなければと感じました。それと、アメリカのように、小学生もスクールバスが利用できるといいなという気もします。
今西さん マップ作りで大切なのは、大人が子どもと一緒に子どもの目線で、危険な場所を確認することです。また、マップ作りを通して親子でコミュニケーションをとり、子どもが防犯のことについて話しやすい関係をつくれるといいですね。
 それから、親や先生も含め地域の大人がもっと子どもに関心を持って声をかけ、子どもが「自分は守られている」「大事にされている」と実感できるような環境をつくることが必要です。それによって子どもの自尊心が育ち、いざというときに心の力が働いて被害予防のスキルを実行できるんです。