NPO法人あいち・子どもNPOセンターが、NPOをはじめ県内の子育て支援団体の情報を集めた『あいち子育ち・子育てデータブック』を作成・刊行。各地域で活動する211団体のプロフィールと、中でも特色のある34団体の詳しい活動内容を紹介し、さらに子育ち・子育て支援のキーパーソンへのインタビュー記事も掲載しています。 併せて2月26日には、「子どもの豊かな育ちを支えるネットワーク」シンポジウム(あいち・子どもNPOセンター主催)が開催されました。基調講演は、日本子どもNPOセンター代表理事の俳優・牟田悌三さん。シンポジウムは、シンポジストに牟田さん、県健康福祉部児童家庭課課長・近藤薫さん、NPO法人名古屋おやこセンター理事長・竹内洋江さんを迎え、コーディネーターはあいち・子どもNPOセンター理事・山崎嘉久さんが担当。 |
牟田さんは〈今、大人が変わらなければ〉というテーマで、「5人子どもができて小学校で6・5・3・2・1年とお世話になるうちにPTAの会長を引き受け、人生が変わりました。住んでいる世田谷区で中学生と障害のある子どもたちの「障害の垣根をはずそう会」をボランティアで10年間続けましたが、中学生から心の中の大きな垣根をはずす会なんだよねと言われた言葉が心に残りました。子どもたちが自分で考え問題解決できる場をつくっていくことが大人の大事な役割ではないでしょうか」と話されました。 近藤課長は現在作成中の『あいち子育て・子育ち応援プラン』の概要を紹介し「次世代育成支援の重要な要素〈育児〉〈教育〉〈子育て環境〉への取り組みを、行政の横の連携を強化して進めていきたい。小さな市町村エリアでのネットワークは大事で、市町村とNPOが協働する子育て支援活動への補助も予定されています。利用者の視点に立った子育て情報が提供できるよう、ホームページ作成やワークショップ開催も考えています」。 |
竹内さんは「子どもの文化・体験活動を通じて得た気付きを大切にし、小さな子どもをもつお母さんたちへも発信をしていきたい。サンダル履きで行ける子どもたちの居場所作りや子ども会への働きかけなど、地域での支援を行政や他のNPOとも協働して行っていきたいと思います」。 データブックのデータ更新を続けるとともに、公民の協働や支援団体のネットワークを拡げていく方向を確認して閉会しました。 |