あのねっと 今号の特集テーマ 絵本のあるくらし  

いま活用したい!子育てサポートin岡崎市
4.名古屋学芸大学ヒューマンケア学部 子どもケアセンター 地域の親子と保育を学ぶ学生の育ち合いをバックアップ。
いつも親子とふれあえる保育学習の場
 地域の子育て支援をしながら、実践力のある保育者・養護教諭を育てる。この理想を形にしたのが、名古屋学芸大学ヒューマンケア学部にある「子どもケアセンター」で、2006年に開設された。日進市と大学の連携事業として、乳幼児と保護者を対象とした「のびのび親子の教室」や「わくわく親子遊びサロン」などを開催し、授業に組みこむとともに、授業の空き時間にも学生が自由に参加できるようにしている。
 「のびのび親子の教室」は子どもの年齢別に6回連続で開催。お母さん同士が日々の子育てや自分なりの目標についてディスカッションし、その間、子どもはプレイルームでセンターの保育士や学生たちと遊ぶ。2008年12月下旬に実施された2〜3歳児対象の「うさぎ」クラスでは、ディスカッションで「うちの子はあまりおもちゃで遊ばない」とお母さんが話すと、子どもケアセンター次長の坂鏡子准教授が「ポイントを見つけてほめ言葉をかけると遊びが展開していくのでは」などとアドバイス。ディスカッション後の親子遊びでは、4年生の高木茂男さんたちが中心になり、自分たちがアレンジした手遊びなどを行った。
 センターの活動に積極的に参加してきた高木さんは「子どもによく接するのでイメージと実際が近づき、保育園や幼稚園の実習でもすんなり子どもと向き合えました。講義で得た知識をすぐに子どもへの対応に生かすこともできます。お母さんと会話でき、一緒に子どもの成長を喜べるのもいいですね」と語ってくれた。
育ち合いを実感しています
子どもケアセンター 次長 坂 鏡子准教授
学生も親子も教員も、フラットな関係の中で育ち合うことが子どもケアセンターのテーマ。見学に来た1年生をお母さんが受け入れてくれたり、学生が健気に子どもの世話をする姿を見てお母さんがエネルギーをもらったり。そういう様子を見ると、これが育ち合いなのかなと実感します。保育の学習は現場主義。学生には、頭でっかちにならず失敗しながら学んで即戦力になってほしいですね。今日のディスカッションでは、お母さんに生活チェック表を渡しましたが、これは子どもの現在の姿を知り、ほめるところを見つけてもらうため。言葉のかけ方しだいで子どもの様子も変わるので、いかにほめ言葉をかける余裕をつくるかを考えながら、日々の子育てをふり返ってもらえればと思います。
 

名古屋学芸大学 ヒューマンケア学部「子どもケアセンター」

日進市岩崎町竹ノ山57
TEL 0561(75)2225
FAX 0561(75)2226

【施設概要】
プレイルーム・交流スペース・演習室など

【サポート内容】
●のびのび親子の教室(登録制)
0〜1歳児対象の「りす」、1歳児対象の「あひる」、2〜3歳児対象の「うさぎ」、保護者のみのワークショップ「子育て○△□?」をそれぞれ6回連続で開催
●わくわく親子遊びサロン(予約制)
乳幼児と保護者がペインティング・水遊び・運動会などを月2回程度開催
●子育てワイワイ話そう会
教員・保育士・学生が日進市内の保育園に出向く子育て応援講座を随時開催
●自由開放タイム(参加者のみ)
活動終了後の11:10〜14:30、プレイルームや交流スペースを開放 
●子育て相談

【情報誌】
「ひだまり通信」(年2回発行。学生が子どもケアセンターの活動を取材し編集)
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