あのねっと 今号の特集テーマ “お父さん”を楽しもう  
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榊原さん これまでの話を振り返ると、「子育て」を核として次のようなキーワードがあげられます。「時間のやりくり」「子育てのチャンス」「ママとの違い」「仕事との両立」「パパ業」「義務か楽しみか」。これらを参考に、最後に皆さんのお考えをお話しください。
久保田さん 仕事をしていて、かつてはつらい時期もありましたが、今しかできないという気持ちで、楽しんでするのがいいのかなと思いました。
石黒さん お父さんとお母さんは違う環境で過ごしているので、子どもへの接し方も違って当然だし、同じである必要はないと思います。今後、子どものことを常に考えているお父さんが増えていくと、子どもへの接し方も変わってくるのではないでしょうか。
横田さん 子どもに対して「親の目線」で見るとイラっとすることも、「大人の目線」で見れば子どもだから仕方ないと思えるし、僕にはない長所も見えてくるので、両方の目線を持ちたいと思います。どこがゴールかわかりませんが、自分も一緒に育っていくしかないなと思っています。
大蔵さん 家庭内はもちろん学校や社会にはいろいろな考え方の人がいるわけですから、子どもも子育ても気楽に自然にいろいろあっていいと思います。妻と出会ったのも自分の縁ですし、せめて家庭内では「お前が悪いからこうなった」という攻撃をしないほうが、物事がうまく運ぶ気がします。
永津さん 皆さんのお話を聞いていて、子どもにとって両親の仲がいいことが一番大事だと感じました。声のかけ方ひとつで受ける印象が違うとわかったので、今日から気をつけたいと思います。最近、子どもの精神面の成長を感じるので、僕も自分の成長を大事にしたいです。
生田さん まず、休日にこういう座談会に参加するだけでも、ほめられていいですよね(笑)。最近は「せめて、いじめない子になってほしい」という消極的な願いを持つ親が多いんですが、「こんな大人になってほしい」という夢を持ったほうが楽しいと思います。また、親だけで子どもを育てようと思わず、地域には子育ての知恵を持った大人がいるので活用してほしい。それから、子育てで得たものや発見したことが会社や社会で生かせると、さらに喜びがあると思います。
榊原さん ありがとうございました。人間関係において自分はどうありたいかが基本になると思うんですが、自然体がいいというお話がとても印象に残りました。お父さんは、家庭や地域のなかで生かし生かされ、子どもとともに成長するもの、ということでしょうか。ほめられることでパパ業にもっと自信が持てると思いますし、子育ての本に書いてあるとおりにしようと努力してもできないことがあるので、自分を認めることも必要ではないでしょうか。