あのねっと 今号の特集テーマ 「おいしいねー」いつも笑顔で食べたいな。  
あのねっと入手についてのご案内
子育て支援センター ファミリー・サポート・センター
依頼会員と提供会員がふれあう交流会
 子育ての手助けが必要な人(依頼会員)と、手助けしたい人(提供会員または両方会員)を結びつける、地域のファミリー・サポート・センター。2003年1月に開設された「とよあけファミリー・サポート・センター」では、年間利用件数が1,867件に上り、小さな子どもを持つお母さんにとって、ありがたい子育て支援になっている。
 ファミリー・サポート・センターを継続していくうえで重要なのが、自宅で子どもを預かれる提供会員の存在。「孫が東京のファミサポにお世話になっているから」「子育てが大変なときに助けられたのでお返しをしたい」と提供会員になる人もいる。援助活動への報酬はあるが、「手助けしたいというボランティア精神に支えられています」と豊明市児童福祉課の樋口克紀課長補佐は語る。
 そうした提供会員と直接ふれあい、子どもを預けることへの不安を解消してもらう機会のひとつとして、「ふぁみさぽ交流会」を年2回開催。9月に保健センターで開催された交流会には、依頼会員と関心をもつ一般の人を合わせて47人のお母さんが、乳幼児を連れて参加し、提供会員さんたちが準備した、すべり台や紙の魚釣りなどの遊びのコーナーで楽しんだ。子どもを遊ばせながら、ファミリー・サポートについて質問する人や、提供会員さんと子どもを預ける打ち合わせをする依頼会員さんもいた。また交流会は、提供会員どうしの情報交換の場にもなっている。
保育園や児童館と連携してお迎え援助を万全に
 とよあけファミリー・サポート・センターの会員数は、依頼241人、提供78人、両方40人(2005年9月6日現在)。提供会員の多くは主婦で20〜70代まで幅広く、夫婦で会員になっている人もいる。会員登録は、定期開催する講習会などに出席して行い、依頼会員については随時センターで登録することもできる。
 依頼会員には、まずセンターのアドバイザーが援助内容や地域などの要望を聞き、条件に合う提供会員を複数紹介する。援助が必要になったときは、センターへ申し込むのが原則で、夜間などセンターの閉所時に緊急依頼を受け付けるサブリーダーも配置している。
 最も多い援助依頼は、保育園・幼稚園や学童保育所への迎えと帰宅後の預かり。短時間就労や外出、保護者の病気などで預けるケースも多く、夕食や入浴を含む依頼もある。保育園などへの迎えについては「間違いが起きないように、提供会員の名前や電話番号を記入した援助活動予定表を、保育園と会員に渡しています」とアドバイザーの加藤久子さん。
 また、提供会員の約半数が託児グループ「こあら」を結成して、市主催の講演会や講座の託児を担当するなど、提供会員の活躍の場が広がっている。
提供会員 藤原正子さん
児童館に勤務していたこともあり、子どもとかかわるのが好きなんですね。夫も会員になり、保育園へのお迎えはふたりで車で行っています。こちらが平常心で接すれば、人見知りする子も安心してなついてくれるようです。子どもから素直な気持ちをもらうことができ、私自身もリフレッシュできるのがいいですね。
村依頼会員 有満直子さん(子どもは2歳・1歳)
夫婦とも実家が県外にあって頼れないので、子どもの健診時や私が病気になってしまったときに、近所に住む提供会員さんがご夫婦で預かってくれて助かっています。最初は子どもが泣くのではとかなり心配でしたが、まったく問題なくて安心しました。
依頼会員 木村弥恵子さん(子どもは3歳・3カ月)
いま二度目の育休中です。上の子が保育園に通っているんですが、職場が土・日休みではないので、実家の都合が悪いときにファミサポを利用しています。提供会員さんは、子どものことをよくわかってくれていて、子どもも楽しく過ごしているようです。
一般参加者 四宮貴子さん(子どもは1歳)
以前からファミサポに興味があって、今日初めて交流会に参加しました。2人目ができたときや保育園の送り迎えなどで利用したいし、他のお子さんを預かることで子どもの遊び相手になってくれたらうれしいので、提供会員にも興味があります。

ファミリー・サポート・センター 豊明市

【連絡先】
豊明市沓掛町柿ノ木3 東部保育園併設
TEL 0562(91)0008 FAX 0562(91)0015
Eメール toyo-fami@md.ccnw.ne.jp
【ファミリーサポートのシステム】
●会員登録
・依頼会員…市内在住・在勤・在学で、0歳から小学6年生までの子どもを養育している人が対象。
 センターが行う説明を受けて随時登録可能。
・提供会員…市内在住で、子育ての手伝いをしたい人が対象。センターが行う説明・講習を受けて登録。
 ※両方会員は依頼会員と提供会員を兼ねる人。

●入会説明会・講習会
・出張説明会…毎月第3水曜日に豊明市子育て支援センターで開催。
・講習会…年4回、東部保育園で開催。
その他、交流会や提供会員対象のステップアップ講習会、子育て講演会を開催。
●報酬
1時間あたり乳幼児1人700円、小学生1人600円
(10月1日より。2人目からは半額)。

【情報誌】
催し物の案内や報告、子育てアドバイスなどを掲載した
「ふぁみさぽ通信」を年5回発行。