あのねっと 今号の特集テーマ 「おいしいねー」いつも笑顔で食べたいな。  
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子育て支援センター ファミリー・サポート・センター
喜びより不安が大きい多胎児のお母さん
 新人ママにとって子育ての負担は大きく、子どもがふたごやみつごの場合はさらに大変さが倍増する。その負担を少しでも軽くしてもらうため、弥富町子育て支援センターでは、多胎児とその親たちの交流会「さくらんぼひろば」を今年4月に発足させた。
 弥富町を含む津島保健所管内では、年間30〜40組の多胎児が生まれている。調査によると、多胎児の妊娠を知ったとき、単胎児のお母さんと比べ、喜びよりも不安を感じるお母さんが多く、出産後も睡眠不足や子ども連れの外出の難しさ、時間や気持ちのゆとりのなさ、経済的負担などの理由から、「育児が楽しい」と感じるお母さんは少ない。
 保健師の大野敦子さんは「妊娠を知ったときの気持ちは、その後の育児にも影響を与えます。協力者が必要なのに、情報不足などから保育サポーターを利用できず、仲間もいない状態で子育てをしているお母さんが多いのが実情。妊娠や出産を喜べるように、もっとサポートや情報提供をしていくことが必要です」と話す。
保育士や保健師、先輩のお母さんも加わって
 「さくらんぼひろば」の利用者は現在、0〜3歳までのふたごが5組、みつごが2組いる。月2回の交流会では、多胎児ならではの子育ての苦労を話し合ったり、親子で友だちづくりをしたり。保育士や保健師のほか、多胎児を育てる少し先輩のお母さんも加わり、自然なふれあいのなかで不安解消や仲間づくりをサポートしている。
 この日は5組が参加し、プレイルーム「おひさまひろば」で遊具遊びやサワガニすくいなどをしたあと、みんなで手遊びや歌、絵本の読み聞かせを楽しんだ。帰る前に、保健師に相談するお母さんの姿も見受けられた。
 支援センターの山田不二子指導相談員は「多胎児を育てるお母さんの中には、涙を流しながら苦しい気持ちを打ち明ける人もいますが、話すと気持ちがラクになるようですね」と語る。
いろいろな催しで親子の育ちをサポート
 弥富町子育て支援センターは昨年、町中央部の核家族が多く住む新興住宅地にオープンした。平日は、0〜3歳児と親が自由参加できる集いを毎日開催。週2回は、隣接するひので保育所の園庭または2階バルコニーが、季節に応じて開放される。
 育児講座や食育講座、0〜1歳児対象の「ぴよぴよっこひろば」、お母さん自身が楽しむ「ハッピーマザーズグループ」など、定期開催の催しも豊富。また、外出できないお母さんのために、民生委員が支援センターの案内などを持って自宅を訪問している。
 支援センターの役割について、山田指導相談員は「最初は厳しい表情のお母さんも、ここで過ごすとゆったりされます。いつでも行けてのんびりでき、ちょっとした楽しみもある場を用意しつつ、丸抱えではなく、お母さん自身に子育てを楽しんでもらえるサポートが大事。2年目を迎えて、母子ともに育つ場になってきた気がします」。
村中浩子さん
(子どもは3歳のふたごと5歳)
下のふたごも4月に保育園に入り、今日は何かお手伝いしたいと思って来ました。こういう場は、安心できてストレス発散や励みにもなり、あと1年早くスタートしていればと、うらやましい気持ちです。自分ひとりで抱え込まず、時には誰かに甘えることが、落ち込まないコツだと思います。
菊地小百合さん
(子どもは3カ月のふたごと5歳)
出産前から参加するのを楽しみにしていました。今日で2回目ですが、同じ立場の先輩のお母さんと知り合えるのがいいですね。支援センターは、時間・曜日を問わず自由に利用できるのもうれしいです。今は、2人を連れての移動がいちばん大変だなと思っています。(写真中央)

子育て支援センター 弥富町

【連絡先】
海部郡弥富町大字平島新田字南広畑23-1 
ひので保育所併設
問い合わせ・育児相談…TEL 0567(66)0008
【サポート内容】
●育児相談(電話・面接、月〜金曜日)
●おひさまひろば(0〜3歳児と親対象、月〜金曜日)
●ぴよぴよっこひろば(0〜1歳児と親対象、月2回)
●さくらんぼひろば(多胎児と親対象、月2回)
●ハッピーマザーズグループ(月1回)
●園庭またはバルコニー開放(火・木曜日)
●育児講座・食育講座・地域との触れあい・健康サロン・子育てはこころ育て(月1回)
●赤ちゃんのブックスタート・絵本の読み聞かせ・人形劇(不定期)
●いちごみるくサークル(月2回) ●絵本の貸し出し
【情報誌】
支援センターが毎月発行する「おひさまひろば子育て情報」や、
支援センターを拠点に活動するサークル「いちごみるく」が編集した
「子育て医療支援マップ(病院編)」。