あのねっと17号今月のテーマ 子どもの遊びと、おもちゃ・絵本
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稲垣さん 上の子は、低学年のころは外で友だちと遊ぶのが好きだったんですが、高学年になってからは、一緒にいても個々にゲームをやっているので、私は何が楽しいんだろうと思っています。子どもから「遊んで」と言われたら、私も一緒にトランプやしりとりなどをして遊んでいます。
伊原さん 自分としては、子どもによくつき合っている気がします。でも、夕飯時に限って「一緒に遊ぼう」と言ってきたりするので、「お母さんは夕飯のしたくをしてるから」と言って、子どもたちだけで遊ばせていることも多いかもしれません。子どもの年齢によって親のかかわり方は変わってくるので、小学生になったらまた悩むのかなと思います。
服部さん 4歳の子が「ままごとしよ」と言ってくるのは、やっぱり夕飯時の忙しいときですね。そういう場合は、「本物のままごとしよう」と言って手伝ってもらいます。終わってからだと、片づけがあって結局遊べなくなり、ぐずついてしまうものですから。子どもは、それなりに楽しんでいるようです。みんなで人生ゲームをすることもあって、大きくなったらどうしようとか、あのときこっちの道に行けばよかったとか、会話が生まれるのがいいですね。
脇坂さん うちは、ふたりの子どもが5歳離れ、それぞれ別の遊びをするので、私が相手をするのは限界があります。私は、親と遊ぶより子ども同士で遊んでほしいので、上の子が小学生になってからは、児童館に連れて行き、お兄ちゃんたちから遊びを教わっています。また、絵本を読んであげたときには、子どもがどう感じているのか知りたくて、「どう思う?」と聞くことがあります。
江口さん 親のかかわり方ですが、いつも「遊んであげなきゃ」と思っているとすごく負担ですよね。できないときは、服部さんのように、大人の世界に巻き込むのもひとつの方法だと思います。夕飯時に「遊ぼう」と言われた場合、あとで遊んであげるか、時間がかかっても一緒に作るかは、その時々で違ってきますよね。面倒でも、そのときの状況を子どもに説明し、判断に迷ったら、子どもに「どっちにする?」と相談するのもいいかもしれません。
 私は、児童館で幼児に工作を教えているんですが、子どもの中には「手が汚れるからいやだ」と言って何もせず、半年以上たってから触れるようになった子もいます。本についても、親が選んだ本を2〜3年後に読んでくれることもあります。食事は、無理に食べさせるより、おいしいと思って食べる方が栄養になると言われるように、遊びや本読みも焦らず長い目で見てあげたいですね。
 また、本を読んであげると、大人は「どう思った?」と聞きたくなりますが、子どもは感じていても表現できなかったり、面倒くさくて「わかんない」と答えることもあるので、そっとしておいてあげたい気がします。親が下心を持って読ませ、結果を気にすると、親も子もストレスになります。感じることはその子によって違うし、何かを感じていればいつか芽が出る、というくらいに考えてはどうでしょうか。