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伊原さん
おもちゃは、子どもがまだ小さいので親もつきあう覚悟で、みんなで遊べるものを選んでいます。子どもは、テレビのCMで見たおもちゃを欲しがりますが、買ってもあっという間に飽きてしまうので、今は親が選んでいます。既成のおもちゃで遊ぶだけでなく、新聞や折込み広告を使って工作をすることも多いですね。
脇坂さん コミュニケーションがとれるおもちゃを選びたいと思いますが、親が積極的に買ったことはあまりないですね。おじいちゃん・おばあちゃんに、私の希望を伝えて買ってもらったものがほとんどで、オセロなどのゲームやごっこ遊び系のおもちゃが中心です。上の子は、ふだんは外で遊ぶことが多く、友だちが家に来るとおもちゃを出して遊んでいます。下の子は、おもちゃよりも、私がいる台所付近で、牛乳パックに大豆を入れたりして遊んでいます。絵本は、図書館で借りて毎晩1冊読み聞かせをするのが、私の義務になっています(笑)。その中で、子どもも私も気に入った本をクリスマスや誕生日に買っています。
服部さん うちは、おもちゃに埋もれて生活しています(笑)。お祝いでいただいたものも多く、あまり買ってはいません。真ん中の子は本当におもちゃが好きで、今は「LaQ(ラキュー)」というブロックに夢中なんですが、買うときは本人に選ばせています。牛乳パックやペットボトルを使って、おもちゃを手作りして遊ぶこともあります。気に入っているのは、牛乳パックにヒモをつけて作る「パックぽっくり」です。
私自身は、温もりや味わいがあって長く使える木のおもちゃが好きですが、高くてなかなか買えないので、おもちゃ図書館で借りています。また、お店へ行ったときに、音符や漢字が読めるようになるというおもちゃに、興味を引かれたこともありますが、迷って結局買えませんでした。
稲垣さん 本については、推薦図書を手当たり次第に図書館で借りることが多いですね。特に上の子は、小さいころからよく読ませたせいか本が好きですが、最近は気に入った本をエンドレスで何回も読んでいるので、もっといろんな本を読んでほしいと思っています。大人が読んでも感動するので、感受性の豊かな子どもは、もっと感動してるんだろうなと思います。おもちゃは、お誕生日やクリスマス・お正月に、金額を決めて子どもが欲しいものを買っています。レゴブロックやパズルなど、集中力や忍耐力がつきそうなおもちゃを、私が選ぶこともあります。
脇坂さん 想像力についてですが、私が絵本を読んであげたときに、子どもの心の世界が広がってるなと感じることはあります。たとえば『はじめてのおつかい』で、お母さんと子どもが向き合っている最後のページを見て、「お母さんが『ありがとう』と言ってるのかな」と言った子どもの言葉が心に残っています。
服部さん 一番下の子は、色合いがきれいだからか、エリック・カールの絵本が好きです。『はらぺこあおむし』や『月ようびはなにたべる?』は歌のCDも出ていて、読み聞かせの会に行くと、歌いながら絵本を読んでくれたり、あおむしの作り方を教えてくれたり。絵本の世界が歌や遊びにつながって、子どもは喜んでいます。子どもは、積み木ひとつでも電話に見立てて、「もしもし」と言って遊ぶ想像力を持っていますし、大人が思いつかないようなものを作る創造力を持っていますよね。
稲垣さん 私は、このテーブルにあるようなブロックを児童館で見たとき、どうやって遊ぶのかわからなかったんですが、小学生がやっているのを見て遊び方を知りました。ひとつのブロックから「こんなにスゴイものができるんだ」と感動することによって、創造力は芽生えるのかなという気がします。絵本の場合は、主人公の気持ちを味わうことができるし、何回も読んでいるうちに想像力が広がっていくのかもしれません。
江口さん どんなおもちゃや絵本をどれだけ選ぶかは、家庭の環境によると思うので一概には言えません。子どもは遊びの天才なので、おもちゃがなくても家にあるもので遊びは広がり、想像力も創造力も育っていくのではないでしょうか。うちの子は、小さいとき、タオルをたたむのが仕事だったんですが、たたんで自分のまわりに円形に並べて、「できた!」と言って喜んでいました。
誰が選ぶかについては、親と子では基準が違うので、たとえば誕生日は子どもが選び、クリスマスは親が選ぶといった約束をしてもいいかもしれませんね。 |
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