あのねっと今号の特集テーマ 「ほめる」子育て 
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EлeHa Masudaさん
増田えれな

●ロシア東端のウラジオストク出身。2000年に日本人男性と結婚して来日。夫と、2歳になる双子の男の子、匠真(しょうま)ちゃん、幹大(みきお)ちゃんとの4人家族。母国では英語教師。長久手町在住で、町内の多胎児を持つ親のサークル「えだまめランド」に参加。

健診は看護婦さんが家を訪問
 私が住んでいたウラジオストクでは、子どもにきれいな空気を吸わせるために毎日2時間ぐらい、できるときは3〜4時間、ベビーカーに赤ちゃんを乗せて公園などを散歩するのが普通です。朝と夕方の2回に分けて出かけることもあります。日本と比べてとても寒いですが、風がなければ気温がマイナス15度でも平気です。赤ちゃんが寒くないように服をたくさん着せ毛布でくるんで、口から冷たい空気が入らないようにおしゃぶりをくわえさせて出かけます。
 散歩に行ったところで他のお母さんと友だちになると、お互いの家に行ってお茶を飲みながら、子どもの話などをして過ごすこともあります。日本には子育てサークルがあって、私も毎月2回参加しているんですが、親子でサークル活動できる場所を借りられるのは便利だなと思います。また、日本の産婦人科では出産後、オムツの替え方やお風呂の入れ方を教えてもらうのに忙しかったんですが、あとで役に立ったのでよかったですね。
 ロシアの赤ちゃん健診は、病院で他の人から病気をうつされないよう、看護婦さんが家に来てくれますし、子どもの熱が38度以上あるときもお医者さんが来てくれます。子どものしつけは厳しいほうですが、タンスや食器棚にカギをかけて、子どもが危険な目にあわないように気もつけますね。
自然とたわむれた子ども時代
 昔はロシアでも大家族が多く、両親が仕事に行き、祖父母が子どもの世話をしていましたが、最近は別々に住む家庭が多くなりました。私の母もそうでしたが、お母さんも働くことが多いので、子どもは2〜3歳から保育園や幼稚園に通います。もっと小さいときや子どもが病気でも仕事を休めないときには、ベビーシッターを頼みます。私の父は、休日には家事をしたり、私や妹と遊んでくれたりしました。料理では特にバーベキューが得意でしたね。
 ロシアでは、ほとんどの人がダチャ(別荘)を持っています。建物はそれほど立派ではありませんが、ロシアは土地が広いので大きな庭があり、野菜や果物や花を育てています。私も子どものころ、週末や夏休みにダチャへ行って、イチゴを採ったり、犬や猫と遊んだりしました。高校生のときには、友だちと一緒にバーベキューをしに行ったこともあります。また、おばあちゃんの家にもよく行き、近くの森でブルーベリーやラズベリーを採って食べました。おいしかったですし、懐かしい思い出です。
 日本での双子の子育ては大変ですが、主人は思いやりがある人ですし、子どもをお風呂に入れたりしてくれるので助かります。それに、日本人と結婚しているロシア人の友だちがたくさんいて、相談することもできるので心強いですね。子どもたちは今、毎月送られてくる「しまじろう」が大好きなんですよ。ふたりとも元気に育ってほしいと思います。