「子育てという言葉から思い浮かぶことは、何ですか?」。定森さんは、初めに質問を投げかける。「大変」「振り回される」「大変だけど楽しい」「新しい発見があるとうれしい」などと答えるお母さんたち。そして、子育てに対する複雑な自分の気持ちを、一人ひとり紙に円グラフを描いて表してみる。「楽しい」が大きく占める人もいれば、「大変」がほとんどの人もいる。 |
|
|
その様子を見て定森さんは「人間には、常にプラスとマイナスの気持ちが半々にあり、時にはどちらかがたくさん出てきます。子育てにおいても、大変とか子どもが憎らしいなど、マイナスの気持ちを持つことは当たり前。だから自分を責めなくてもいいですよ」と励ます。また「子育ては、一人ひとり性格の違う子どもに合わせて、柔軟に対応しなければいけないクリエイティブな仕事。なのに、評価してくれる夫は少ない。だから、こうほめてほしいと思う言葉を紙に書いて、家の中の目につく所に張り、自分で自分をほめましょう」とも語った。 |
育児講座に参加した出口敬子さんは「お話を聞いて気が楽になったし、子どもの個性を認めて、この子にあった育児を探したいと思いました。支援センターのことは、産婦人科で知り合ったお母さんから聞いて知り、週2〜3回、午前中に遊びに来ています。家で子どもとふたりきりでいるより楽しいし、先生方が気さくで、気軽に子育てのことを相談できるのもいいですね」。 |
また、永田里美さんは半年ほど前から支援センターを利用し、現在は週3〜4回来ている。「子どもの発育のことが気になり、他の子がいる場所へ連れて行けば刺激を受けると思って、遊びに来るようになりました。私自身も他のお母さんと話したりすることで、ストレス解消になっています。お話を聞くのが好きなので、講座にはまた参加したいと思います」と話してくれた。 |
|