あのねっと17号今月のテーマ 子どもの遊びと、おもちゃ・絵本
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子育て支援センター ファミリー・サポート・センター
 夏真っ盛りのある日の午前。西尾市巨海(こみ)町にある子育て支援巨海サブセンターの庭の一角には、シャボン玉遊びやおもちゃの魚すくいを、お母さんと一緒に楽しむ幼児たち。今日は、巨海サブセンターで月1回開催する「親子ふれ合い広場」の日で、0〜3歳児とお母さん25組が参加した。
 西尾市には、中核となる子育て支援センターと、巨海・福地南部・東部の3地区にサブセンターがある。各センターでは、子どもへの理解や親と子の仲間づくりのサポートを目的に、「親子ふれ合い広場」やホール開放を定期的に実施。多くの親子が利用し、子育てサークル結成や子育ての悩み解消につながっている。
 4歳と2歳の子を持つ宮地ゆかりさんは、3年前から「親子ふれ合い広場」に参加。「子どもの遊ばせ方がわからず、一杯一杯の状態で子育てをしていましたが、ここに来て、悩んでいるのは自分だけじゃないと知り、安心しました。子どもはよく遊び、家でしっかり昼寝をしてくれます」と満足している様子。
 また、シャボン玉を飛ばす2歳の息子を見守る磯貝貴美子さんは、「この子は人見知りをするので、みんなとふれあいを持たせたくて、ホール開放日にもよく来ています。保育園のことを教えてもらえるのも、うれしいですね」と話す。
 この日は、外遊びのほかに、ホールでサブセンタースタッフやボランティアによる手遊びやエプロンシアターなどを楽しみ、最後はお母さんが子どもを抱っこして、好きな絵本の読み聞かせをした。
 エプロンシアターを担当したボランティアの都築美千代さんは、「小学校で図書ボランティアをしていたのがきっかけで、子育て支援にも関わるようになりました。お手伝いしながら、逆に私の方が力をもらったり、子育てをしていた頃を懐かしく思い出したりしているんですよ」。
 現在、8人のボランティアがいて、その中から2〜3人ずつが毎回交替で「親子ふれ合い広場」の遊びを担当。メンバーは、子育てが一段落した地元のお母さんたちで、紙芝居、ピアノ、ギター、英語など、それぞれの特技を遊びに取り入れているという。
 サブセンタースタッフの市川恵子さんは「ボランティアの皆さんは発想が豊かで、私たちが思いつかないような遊びの展開もしてくださるので、頼もしいですね」と喜んでいる。
 支援センターへの子育て相談件数は、年間で電話相談が70件、面接相談が30件(2003年度)。市児童課・子育て支援担当の星野文枝課長補佐は、「『保育園や幼稚園の担任の先生と合わない』『他のお母さんたちとうまくいかない』など、お母さんの人間関係についての相談がけっこうあります。電話での深刻な子育て相談で、不安が残るときには、保健師や児童家庭支援室、児童障害センターと連携して、フォローするようにしています」と話す。
 また、巨海サブセンターへの相談については、「ホールに遊びに来たときに相談を受けることはありますが、他のお母さんから『うちもそう』『私はこうだった』という体験談を聞くことで、不安が解消されていくこともあるようです」と市川さん。
 西尾市では、もともと各保育園で地域に密着した子育て支援を行ってきた。それを下地として、2000年に子育て支援センターを開設し、さらに保育園の空室を利用してサブセンターを設置。スタッフも支援センターから派遣する形になった。また組織の面でも、今年から保育園の事業から独立し、市児童課が直接担当することに。それにより「保健師・保育サポーターや療育センターとの連携がスムーズになった」と、星野課長補佐は話している。
【連絡先】
西尾市戸ケ崎町豊美121-1 
八ツ面保育園内
TEL 0563(57)2602 
FAX 0563(57)7260
【どんなサポートしているの?】
子育て相談
●電話相談・面接相談 月〜金曜日 午前9時〜午後4時
※各サブセンターでは週2日、面接相談のみ受付。
親子ふれ合い広場
●毎週火曜日、午前9時30分〜11時。0歳〜就園前の子どもと保護者20組募集(予約制)。
※各サブセンターでは月1回開催。
ホール開放
●月〜金曜日、午前9時30分〜11時(火曜日を除く)、午後1時30分〜2時30分(金曜日を除く)
※各サブセンターでは週2日、午前中のみ開放。
子育てサークル育成支援
サークルづくりの相談、活動場所の提供、スタッフの派遣など。
保育サポーター紹介
必要に応じて、子どもを一時預かれる人を紹介。
育児講座・ミニ育児講座
育児講座(定員50名)は年5回、
10〜20名で行うミニ育児講座は年10回ほど開催。情報誌
【情報誌】

子育て支援センターだより
育児のノウハウや遊びの情報、催し物の案内などを掲載。季刊。