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◎汗かくメディア2015公開展示
愛知県児童総合センターでは、子どもたちの健全な育成を支援する「遊び」に「アート」を取り入れることで、新鮮な気づきを生む遊びの開発に取り組んできました。
遊びの中で子どもたちは、緩やかなルールのもと、自由に自分を表現し、認められ、受け入れられる体験をすることや、他者との間で自分自身を確かめることを経験し、自分の感性に自信を深め、自分自身の確かな存在を持つ基盤をつくっていきます。子どもたちの成長にとって重要な要素である「遊び」に「アート」が加わることで、新しい視点や表現を提示し、子どもたちを日常の縛りから解放し、さまざまな気づきや驚きが生まれるような体験をもたらしてくれると考えています。
遊びの開発の一環として開館当初からおこなってきた遊びの公募事業では、これまでに多種多様なメディアを介した遊びが提案され、子どもたちが自由に考え工夫し、柔軟に発展していく、文字通り汗をかきながら遊ぶことのできる新しい遊びを実現してきました。今年も3つの作品を「汗かくメディア賞」として選出しました。どんな遊びが実現したのか実際に体験しにきてください!
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2015年9月12日(土)から2015年9月27日(日)
ぶりゅっくん
あしぷろ
参加者は2人1組でセンサが搭載されたリュックを背負います。背中合わせになって、お互いのセンサが反応し合い、リュックが「ぶるぶる」とふるえないようにしながら、室内を動きまわります。
普段はあまり意識することの無い背中を使ったコミュニケーションをとおして、人と人・人と空間・人とモノとの関係を再構成するあそびを提案します。
※土日祝日のみの展示となります。 ※対象は小学生以上の子どもと大人です。
[プロフィール]
情報科学芸術大学院大学(IAMAS) 在学中の4人によるユニット。
蛭澤法子、大澤 悟、竹内 環、玉田雄一
コエイロシャワー
舞鶴あそび隊
チャレンジタワーの中に「糸電話」をはりめぐらせ、1番下のフロアの中心に声を集めます。色々な長さの円筒に頭を入れて耳をすませると、声がシャワーのように降り注ぎます。メディアとしての「声(こえ)」と、「円(まる)」をイメージし、身近にあるモノやコトでシンプルに、人と人とのつながりを大切にして遊びます。
[プロフィール]
京都府舞鶴市で年齢や職業をこえて集まった、遊びたい人たちの集まりです。舞鶴市子育て交流施設を中心に、大人から子どもまで、だれでも思わずドキドキわくわくしてしまうあそびをつくりだしています。
汗かくビートウォッチ
横佩 祐司
ダンスは音を聞いて動き出し、自分の感じた感覚を体で表現します。この作品はその法則を反転し、動けば動くほど、曲のリズム(楽器)が増えていく空間作品です。
視覚的に表すことで、人の動きとともに躍動感を感じさせ、音楽とともに体を踊らせることが楽しいと感じられます。
この作品の構造は、空間の真上に、水の入ったアクリル水槽を点光源の光で照らしてます。水の表面にはスピーカーがついており、点光源によって投影された6つのスピーカーの影に、人が通るとセンサーにより6つ別々にスピーカーの音が流れるという仕組みです。水の表情を点光源の光によって表すことで、動きが大きい程、波紋の動きは増し、空間と音が一体化したような空間が生まれます。音はそれぞれ楽器(パート)分けをされており、ドラム、ピアノ、ギターなど、より動くことにより、センサーが反応し楽器が増える仕組みです。
今回の展示は簡易的に空間で作品を用いることで色んな土地で音とコミュニケーションを図ることができる、移動可能な空間作品として展示します。動くこと、踊ることで様々な音の可能性を楽しんでほしいです。
[プロフィール]
よこはぎ ゆうじ/1993年広島生まれ/千葉県 在住
2015年 広島市立大学 芸術学部 デザイン工芸学科 立体造形分野 卒
音をビジュアル化する表現と、ライフワークであるダンスを元に作品を制作。2014年には毎年冬に広島にて行われる、ひろしまドリミネーション2014「peace loop」のデザインをコンセプトからてがけるなど空間デザインにも取り組む。