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- ACCC2012第4回焼く
子どもはあそびで育つ!愛知県児童総合センターではさまざまなあそびを通して子どもたちの成長をサポートしています。ACCC(あいちこどもクリエイティブクラブ)はいつもとはちょっと違ったあそびを通して、創造性とコミュニケーションを深めていくクラブです。いろいろな年齢の子がいっしょになって、同じ年齢の子同士だけではできないような、特別な活動をします。
◎第4回 焼く
3日間かけて、いろいろなものをじっくり「焼く」ことそのものを楽しみました。
今回も愛知県陶磁資料館に協力していただきました。
日時 | 2012年11月16日(日)、11月24日(土)、25日(日) |
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参加者 | ACCCメンバー12名 大人8名 ボランティア3名 |
1日目(11月16日)
まずは焼くものをつくります。
大量の粘土をテーブルの上におき、さいしょは感触を楽しみます。テーブルの上に何回も落として粘土を練ります。次にひも状にのばし、ぐるぐると積み上げて塔をつくりました。50センチほど積み上げて、一旦乾かします。
その間、今度はかたく固まった土であそびます。磨いたり、引っ掻いたり、穴を開けたり、違う種類の土を表面に塗ったり、いろいろと実験します。
午後からは、あな釜づくり。大きなスコップで地面にあなを掘ります。子どもならすっぽりと入るあなを2つ掘りました。
残りの時間、午前中のつづきを行いました。大人チームもがんばってつくります。一番大きな塔はなんと135センチ!自分の身長ぐらいの塔が完成です。土のかたまりもいろいろ面白いものが出来ました。
2日目(11月24日)
前回つくった塔を外に運びます。
外は坂になっているので6人がかりで持ち上げて割れないようにそっと運びました。
あな窯には磨いたりあなを開けたりした土を炭と交互に並べます。そのほかにも葉っぱや松ぼっくり、トマト、くぎ、電話帳など焼いてみたいものも入れてみました。網でふたをしたあと、ぬれ新聞紙をかぶせ、その上から土を塗ります。
じっくりと焼くため、少しだけ炭に火をつけ、あぶっていきます。塔は炭を入れて内側をあぶります。
徐々に温度があがるように、木を切ったり、落ち葉を集めたりして、少しずつ火にくべて、ゆっくりと火を大きくします。
しだいに中に入れた炭に火がつき日も暮れてくると、舞い上がる炎がとてもきれいでした。
3日目(11月25日)
とても冷え込んだ朝を迎え、どんな風に焼けているか見てみます。
塔は一つだけ崩れてしまいましたが、3つは残りました。内側はしっかり焼けているようです。あな窯の中はまだ熱かったので、火ばさみで慎重に取り出しました。かなりの高温になったようで、土のかたまりは「やきもの」になっていました。
3日間の活動には多くの驚きや発見が凝縮されていました。
土をじっくりと触ったり、感じたり、普段では体験できない大きな火を調整するために試行錯誤したり、あるいは葉っぱを集めたり、木を切ったり、焼け具合を確認したりなど、「焼く」中で体験できる様々なこと。
同じ土でも焼く前と後では様子や重さ、色、感触が全く違うことや、それが土の種類や磨いたことでも変わること、葉っぱや松ぼっくり、なくなると思った電話帳などはカタチがそのままで焼けたことなど、「焼く」ことで発見できることに気づくこと。
「焼く」ということを全員で体験しながらも、メンバーそれぞれが自分なりの様々な発見をし、楽しさをみつけ、「焼く」ことそのものにとりくみました。
- 第1回 土どろ・ウォーキングの様子
- 第2回 あなをほるの様子
- 第3回 汗かくメディアツアーの様子
- 第4回 焼くの様子
- 第5回 あそびをつくるの様子
- 第6回 ゆかいな造形実験室の様子