「骨折」した犬のぬ いぐるみが、
おもちゃドクターのワザで復活。

 犬のぬいぐるみは、別の電池を入れてみたら動いたが、動き方が少しおかしい。吉武さんは縫い目をほどいて中を見てみる。その間に、伊原さんはカルテに名前や症状などを書き込む。
吉武さん「あー、このワンちゃん、かわいそうに足を骨折してるよ」

 そう言いながら、プラスチック製の足が一本折れているのを伊原さん親子に見せる。
伊原さん「ほんとですねえ」

吉武さん「関節の近くが折れているのでちょっと直しにくいですね。力の加わる部分なのでふつうの接着剤ではもたないんですよ」
遊戯室では卓球などで遊べる。左は児童厚生員の古賀さん
吉武さん
 そこで、足と同じプラスチック素材をハンダゴテで溶かし、折れた部分のまわりを補強するように塗り固めて接着させる。見事に骨折が直り、スイッチを入れると元気に足を動かして前進するワンちゃん。
吉武さん「あとはお母さんが縫い合わせてあげればOKですよ」
伊原さん「ありがとうございました。壊れたまま押し入れにしまい込んであったおもちゃが生き返って、すごくうれしいです」
 伊原さんが持参したあと2つのおもちゃは音が出ないという症状だったが、原因は電池のパワー不足だった。
伊原さん「新しい電池を入れてもダメだったので、故障だと思い込んでいました。新しい電池でも、長い間使わないと放電してパワーがなくなるんですね。懐中電灯などで試して大丈夫でも、おもちゃは動かない場合があると教えていただきました。電池の残量 計がけっこう安く買えることも知りましたので、用意しておこうと思います」