子どもの居場所として。
子育てを応援する場として。


お茶のサークル
 亀崎児童センターでは、子どもの遊び場としての役割はもちろん、子育て支援にも力を入れている。0・1歳児とお母さんが自由に参加して手遊びなどを楽しむ会「ぴよぴよ」や、2・3歳児対象の親子サークル「親子ひろば」を毎週開催するほか、児童センターを利用する自主親子サークル「カメカメ」の活動もサポートしている。
 児童センターの年間行事は、母親クラブと話し合って大枠のスケジュールを決め、実施する際には母親クラブや地域の人々の協力を得ている。今年度5回企画した「元気っ子スポーツ」では、幼児も楽しめるグラウンドゴルフを「亀楽会」のお年寄りたちから教わった。また「アウトドアクッキング」では、ジュースなどのアルミ缶 でご飯を炊く「缶ごう炊飯」や、パン生地を竹に巻き付けてたき火で焼く「竹パン作り」を楽しんだ。
 ふだん児童センターに遊びに来る子どもたちは、室内で卓球やバドミントン、ビリヤードをしたり、庭や広場でサッカーやドッジボールをしたり。当たっても痛くない布製のフリスビー「ドッチビー」や、パソコンでゲームやインターネットを楽しむ子もいる。工作も自由にできるよう材料や作り方を用意している。また児童館としては珍しく、お茶の作法を練習する子どものサークルもある。
 児童センターの役割や方針について岩田裕美館長は語る。

岩田館長「来やすくてホッとできる居場所でありたいですね。大学生ぐらいのお兄ちゃんも遊びに来て、小さい子の相手をしてくれるんですよ。親御さんたちは『児童センターなら安心』と言ってくださいます。子どもには生きていくうえで必要な援助をし、子育て中のお母さんには、親同士で育児についての情報交換ができる場を提供していきたい。今まで根づいてきた活動や人とのつながりを、これからも大事に引き継いでいきたいと思います」

岩田館長
(取材日/2001年12月15日)
レポートを終えて                   伊原誉子
 亀崎という地名から名付けられた児童センターだより「カメール」には、毎月多くの行事予定が掲載されていて驚きました。「児童センター」というと小学生が対象と思いがちですが、赤ちゃんからお年寄りまで参加できるいろいろな行事があります。特にアルミ缶 でご飯を焚く「缶ごう炊飯」や「竹パン作り」は、お話を聞いて私も参加してみたくなりました。これらの行事が実施できるのは、母親クラブのお母さんやボランティアさんのおかげだそうです。大人に助けてもらいながら子どもはいろいろ経験し、「やる気」も育っていくんだろうなと思いました。
 今回、初めておもちゃ病院を利用しました。「おもちゃドクター」が子どもの目の前で壊れたおもちゃを修理してくれるのです。使い捨てでなく、修理して物を大切に使う習慣を子どもに教える良い機会になりました。お金で買うことのできないもの、本を読むだけでは身につかない体験がここにはたくさんあり、利用している子どもたちはとても生き生きとしていました。大人の私たちも生き生きできそうな児童センターでした。
【亀崎児童センター】


半田市亀崎常盤町3-46 TEL 0569(29)0168
●付帯施設/遊戯室・図書室・集会室・和室
●年間行事/元気っ子スポーツ・アウトドアクッキング・トランポリンであそぼう・イラストコンテスト・ドミノ大会・おじいちゃんおばあちゃんとあそぼう・センターまつり・もちつき大会・クリスマス会ほか
●おもちゃ病院/毎月第3土曜日 午後2時〜4時
●ぴよぴよ/0・1歳児とその保護者対象 毎週水曜日 午前10時30分〜11時 自由参加 ●親子サークル/親子ひろば(2・3歳児とその保護者対象 毎週木曜日 午前10時30分〜11時30分)、自主サークル「カメカメ」(0歳〜就園前児とその保護者対象 毎週金曜日 午前10時〜11時30分)
●子どもサークル/お茶
●その他/母親クラブ(ボランティア組織)