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- 汗かくメディア2012公開展示
◎公開展示のお知らせ
愛知県児童総合センターは、1996年の開館以来、「アートと遊びと子どもをつなぐプログラム開発」として、子どもたちがアートを介して、五感を駆使し、新たな《人・環境・素材・発想》と交流する「遊具」や「遊びのプログラム」を全国公募してきました。私たちがアートに着目したのはアートに内在する、固定観念を問い直し自由に発想し表現する姿勢が、子どもの成長の力となる[遊び]と多くの共通点を持つと考えるからです。
2007年からは、「アートと遊びと子どもをつなぐメディアプログラム」として、子どもたちをキーボードやディスプレイに張りつけてしまうのではなく、むしろそこから開放し、汗をかきながら、身体全体で現実の新しい世界に主体的に関わっていけるようなメディアプログラムを全国公募しています。
今年も、全国から29の提案をいただき、選考会によって「汗かくメディア賞」が決定しました。2012年9月15日(土)〜9月30日(日)の期間、「汗かくメディア賞2012」受賞3点を公開展示します。愛知発「世界で初めての遊び」を体験してください。
『アートと遊びと子どもつなぐメディアプログラム2012・汗かくメディア賞』
ヒトフデ(人筆) 石原由貴
上部に取り付けられたカメラで人の動きを感知し、その跡をプロジェクタで映し出す。カメラが捉えた自身がそのまま描画されるため、自分が着ているものや動きによって残る跡が変化する。自身が意思のある「筆」となり、体全体を自由に動かしてオリジナルの跡を残すことができる。
さぁ、この大きなキャンバスに飛び込んでみてください。
※「絵(跡)」をこちらからご覧いただけます。
【プロフィール】1990年愛知県生まれ。名古屋市立大学芸術工学部在学。動くものが大好きで、そうした作品を探すうちにメディアアートに出会う。最近では電子工作にも触れはじめ、変わった入力方法を備えた作品の制作をしてみたいと考えている。
ピカピカトランポリン NODE
ジャンプすることで音と映像が変化するトランポリン。 高く飛んだり、何人かでジャンプすることで音と映像が変わっていく。 日常ではあまり使わない「跳躍」というアクションに焦点をあてて制作を行った。
【プロフィール】メディアアート、メディアデザインを軸に活動を行うメディアクリエイションコミュニティ。 先端メディアやテクノロジーを扱った表現活動やワークショップを通じてメディア芸術文化の向上を目指す。 2011年より発足。 メンバー:河村陽介、加藤良将、中上淳二、水谷賢太郎、Kim Hoonida、Phirip 。http://www.node-lab.org/
ほしむすび チームとるとる
《ほしむすび》は文字どおり、夜空に浮かぶ星と星をつなげていくあそび。ふわふわと動く星にさわると、さわられた星どうしが線でつながれていく。みんなで協力してなるべくたくさんの星をつなげていくことで、空いっぱいに星座が広がる。星をつかまえるために「からだ」を、みんなで協力するために「こころ」を使う。「全身で遊ぶ」がコンセプト。
【プロフィール】井上舞香、岡ひかり、小林知史、中山泰徳、平澤佑果、山田稔、津坂真有(プログラム担当)の、愛知県の大学で学ぶ学生7人のユニット。デザイナーを目指し、日々、様々な事に挑戦中。
2011年受賞者による特別プログラム 実施日:9月15日、16日、17日、22日、23日
「+−∞」 河村るみ
前回の作品《ビュートレス》は、子どもたちが遊んでいるセンターの風景を映像で撮り、壁に映しだし、その映像の中の建物の丸、三角、四角といった形を見つけてなぞるというあそび。今回は、その作品から発展した《+−∞》。ゼロからではなく、すでに貼られたり、描かれたりしている画面に、足したり(+)、はがしたり(—)、といった行為を繰り返し、画面を無限(∞)に変えいく。
【プロフィール】1980年愛知県生まれ。愛知県内の高校、大学、大学院で美術を学ぶ。存在するもののあり方を考え、主にパフォーマンスや映像を使ったインスタレーションを展開。