幼い頃、TVゲームが禁止されていて、よく友達の家に行っては友達がプレーしている様子をゲーム画面と一緒にスケッチし家に戻って続きを描き紙の上で独りプレーしていたこと、さらにゲーム機を持っていないのにお小遣いで攻略本を買ってはそれを模写、加筆をしオリジナのゲームブックを制作していた事や住んでいたアパート群のコンクリートブロックの壁に友達と落書きした記憶、これら個人的な物語が創作の原点となっていて、最近ではスマホで撮影した友人や家族、パートナー、SNS上で集めた見知らぬ人の人の画像、日常風景、何でもない画像をステンシル化してスプレーで絵画に吹き付け、溶け込ませる事で視覚情報の世界も現実も虚構も過去も現在も未来も一つの延長線上として描こうとしている。