市内7カ所をまわる移動児童館
「遊びキャラバン隊」。


 児童館を拠点に、いろいろな遊び道具をワゴン車に積み込み、子どもたちが待つ場所へと地域をあちこち巡る移動児童館。春日井市では「子どもに身近な遊び場を提供したい」と、交通児童遊園のスタッフが市内7カ所に出かける「遊びキャラバン隊」の活動を、昨年スタートさせた。今回のレポーター・伊藤さんには、キャラバン隊の訪問先のひとつである市民文化センター内の中央公民館ホールに同行してもらい、そこで遊ぶ子どもたちの様子を中心に取材してもらった。
「不思議なカッパ」。
真ん中のヒモを通すとき、牛乳パックの中で上下2本のヒモに絡ませるのがポイント。
  この日、ホールに集まったのは、小学校の授業を終えた1年生と3年生の男女あわせて14人。遊びのプログラムは「ふしぎなカッパ」作りとビーチボールホッケーで、はじめにキャラバン隊担当の児童厚生員・丹羽多美江さんが、子どもたちになぞなぞを出したり軽い運動遊びをさせたりして、リラックスした雰囲気をつくる。
 そして「ふしぎなカッパ」作りでは、まず牛乳パックに3色のヒモを通して作った「ふしぎなカッパ」の見本を、丹羽さんが取り出してヒモを引っ張って見せると……あら不思議! 緑色のヒモを引っ張ったのに、黄色のヒモが引っ込んでしまうのはなぜ? 子どもたちは「私も引っ張ってみる!」「中に秘密があるんじゃないの?」と興味津々だ。
 タネあかしはお預けにして、さっそく「ふしぎなカッパ」作りに挑戦。付き添いのお母さんや伊藤さんも参加する。キャラバン隊スタッフのアドバイスを受けながら、子どもたちは牛乳パックに切り込みを入れたり、千枚通しで開けた穴にヒモを通したり。「タネ」は最後に通す真ん中のヒモの通し方にあるが、意外に大人の方が悪戦苦闘する。うまくいったら上部にカッパの頭をのせて完成だ。
伊藤さん 「1年生の子も器用にヒモを通していましたね。私は時間が2倍かかってしまいました(笑)」。









伊藤さんも「ふしぎなカッパ」作りに挑戦
ひとつのボールに全員の神経が注がれ、盛り上がったビーチ
ボールホッケー右端はキャラバン隊担当の中村さん。
  夢中になって「ふしぎなカッパ」を作る子どもたちとキャラバン担当者の細見さん。
子どもたちになぞなぞを出す
キャラバン隊担当の丹羽さん。