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ヒトフデ(人筆)
[石原由貴]
上部に取り付けられたカメラで人の動きを感知し、その跡をプロジェクタで映し出します。カメラが捉えた自身がそのまま描画されるため、自分が着ているものや動きによって残る跡が変化します。自身が意思のある「筆」となり、体全体を自由に動かしてオリジナルの跡を残すことができるのです。さぁ、この大きなキャンバスに飛び込んでみてください。
作品説明
筆跡というものは、みんなそれぞれ違います。
それはひとりひとりの手の形、好み、使う道具といった条件がバラバラであるためです。
この作品では、それを体全体のこととして捉えてみようと考えました。
子どもは常に動いています。また、体の大きさも様々です。
この作品のすることは至ってシンプルです。上部に取り付けられたカメラで人の動きを感知し、プロジェクターで映し出してゆくだけです。跡は筆で書いたように不揃いで、自分の体の大きさや、動きによって各々異なったものとなるはずです。
そんな「動いた跡」の違いを見て、どう動いたらどんな跡が残るのか?太い線、細い線、ギザギザな線、真っすぐな線を自分が出すためにはどうすればいいのか?
何人かでやるとどうなるか?バラバラで?それとも足並みをそろえて?
直感的に、しかし様々な描き方を考えながら遊んでもらえると嬉しいです。
プロフィール
1990年愛知県生まれ。名古屋市立大学芸術工学部在学。動くものが大好きで、そうした作品を探すうちにメディアアートに出会う。最近では電子工作にも触れはじめ、変わった入力方法を備えた作品の制作をしてみたいと考えている。