企画終了

◎「小さい美術館」と子ども

子どもたちが健全に発達するためには、遊びが重要な役割を担います。自由に自分を表現し、認められ、受け入れられる体験をすることや、遊びという緩やかなルールの中で、他者との間で自分自身を確かめることは、自分の感性に自信を深め、自分自身の確かな存在を持つ基盤となります。
愛知県児童総合センターは、1996年の開館以来、全身の感覚をフルに発揮し、新しい「気づき」を促す新鮮な遊びのプログラムを数多く行ってきました。同時に、「アートと遊びと子どもをつなぐプログラム開発」として、子どもたちがアートを介して、五感を駆使し、新たな[人・環境・素材・発想]と交流することにより、[遊び]を活性化させるプログラムを公募するなど、様々な遊びを創りだしてきました。
愛知県児童総合センターが子どもたちの想像力を刺激する遊びの仕掛けとして[アート]に着目するのは、アートに内在する、固定概念を問い直し、自由に発想し表現する姿勢が、子どもの成長の力となる[遊び]と多くの共通点を持つと考えるからです。
「小さい美術館」は、センター内につくられる小さな展示空間で、絵と向きあう場です。そこにアート、見ることの原点があり、そこから始めて「見ることをあそぶ」プログラムを考えていきたいと思います。
この企画は、今年の8月21日から始まる国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2010」の普及・教育事業の一環として行う、子どものためのトリエンナーレ『キッズトリエンナーレ』のプレイベントとして実施するものです。

場所 愛知県児童総合センター
日時 平成22年2月16日(火)~3月14日(日)
10時00分から17時00分まで(月曜日休館)
遊びのプログラムは3/6(土)、7(日)、13(土)、14(日)におこないます。
※愛知県児童総合センターは9時から開場しています。
参加費 無料(ただし高校生以上は愛知県児童総合センター入場料300円が必要です)
企画・制作 井垣理史,丹羽誠次郎,茂登山清文,愛知県児童総合センター
お問い合わせ あいちトリエンナーレ実行委員会事務局
TEL : 052-971-6113
愛知県児童総合センター
TEL : 0561-63-1110
主催 あいちトリエンナーレ実行委員会、愛知県児童総合センター

◎あそびのプログラム

3月6日(土)

「この絵をつくろう」
14:00ー14:30 対象:小学1年生以上の親子5組
絵を見て、それを粘土でカタチにします。

「なにでもないもの」
15:00ー15:45 対象:小学2年生以上の親子5組
言葉にならないものをいろいろな素材でつくります。

3月7日(日)

「絵をひろげる」
14:00ー14:30 対象5歳以上の親子20人
作品の周囲にいろいろな素材を並べ巨大な作品に変化させます。

3月13日(土)

「絵とおさんぽ」
14:00ー14:30 対象5歳以上の親子5組
作品を展示してみたい場所を探し、作品の見え方の違いをあそびます。
※雨天の場合は「絵をひろげる」を実施します。

「なにでもないもの」
15:00ー15:45 対象:小学2年生以上の親子
言葉にならないものをいろいろな素材でつくります。

3月14日(日) 「絵のつづき」
15:00ー15:45 対象:小学1年生以上の親子5組
最終日に毛糸などを使って作品を展示している空間を変えていきます。

あいちトリエンナーレとは3年ごとに定期的に開催する国際芸術祭です。「都市の祝祭 Arts and Cities」というテーマのもと、2010年8月21日(土)から10月31日(日)まで、愛知芸術文化センターを主会場に開催します。現代美術作品の展示や舞台芸術の公演によって、世界の最先端の動向を紹介するとともに、わくわくするような高揚感のある雰囲気を演出します。愛知・名古屋の文化のシンボルとして皆様に親しまれるようなトリエンナーレになることを目指しています。公式ホームページ http://aichitriennale.jp/