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- あそびワンダーブック1996-2002
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◎どんな遊び?!
忍者にふんして忍法伝授の修行として野外でおこなう探検ごっこです。五感を最大限に活用し、じっくり見たり触れたりすることで自然を再発見し、自然界全体への関心を高めます。
◎人数・材料・道具
- 人数
- 特になし(大勢のときは4〜5人のグループに分かれる)
- 材料・道具
- 頭に巻く布
◎遊び方
- 頭に布を巻く、これだけで気分はすっかり忍者。フェイスペインティングなどで更に気分が盛り上がる。オカシラ(チームリーダー)と一緒に、「にんにん!」の合言葉や忍者にポーズなどを決めて出発。
- 思いきり走り回る、大声を出すなどオカシラについて来られるか、追い越せるか挑戦する。
- よく見る、よく聞く、においを嗅ぐなどの感覚を使って、普段は気付かないような小さな虫や周りの景色、草木などを発見する。(特別なものでなく、ちょっとした季節の変化が見られる植物や立っていたら見えない小さな虫など)見つけた時の合図は「オカシラ発見!」。大きな声でオカシラを呼び、知らせる。
- 忍法その1「弟子探し」
修行のお供をする弟子(松ぼっくり)を探す。たくさん落ちている中から大きさ・色・形などそれぞれに気に入ったものを見つける。みんなで比べ合い、違いを見つける。 - 忍法その2「妖怪探し」
たくさんの木の中で1本づつをじっくり見たり、さわってみる。それぞれの木の違いが見えてきたら不思議な木肌や怪しい形の枝などを妖怪に見たててみんなに知らせる。 - 忍法その3「忍び足」
自然の道で耳を澄まして足音を聞く。枯れ葉や枯れ枝の上や砂利の道、石の階段など足音の違う種類の道をあるいていく。そのあと忍び足ゲームをする。
(2チームに分かれ、片方のチームは目隠しをして耳を澄ます。もう片方のチームは足音を立てないように歩き、ゴールまで辿り着くことができたら合格となる。) - 忍法その4「以心伝心」
一緒に修行をした仲間として首からぶらさげておいた弟子(松ぼっくり)に思いを込める。小高い場所や坂道などから一斉に松ぼっくりをできるだけ遠くに飛ばす。
(松ぼっくりはたくさんの中からたった1つを選んだ「弟子」であり、じっくり見つめたり首から下げて歩いてきたことでいつのまにか友達のような特別の臣が備わる。) - 最後にオカシラから、忍者のようなよく見る目・よく聞く耳などを得ることができたかどうか免許皆伝かどうかを言い渡される。
◎ポイント
花の名前を知るとか昆虫採集とかではなくて、ただじっと見るだけの自然観察を楽しみながらおこなうために「忍者の修行」というごっこ遊びを取り入れました。ごっこ遊びの中でいつのまにか「自然を体験」してしまいます。この遊びはスタッフの言葉がけがもっとも重要で、導くのではなくヒントを与え子どもたちに共感しながら進めていき、照れたりせずオカシラになりきることで子どもたちに真剣さが伝わります。手裏剣も巻物もなくても布一枚で忍者になりきれる子どものすごさ、ごっこ遊びの醍醐味を実感しました。