児童館の職員も日々勉強をしています。

子どもたちに遊びを通して健全育成をおこなうのが児童館のお仕事だからです。

1月29日、30日の2日間、児童館で働く児童厚生員の研修会を開催しました。

 

講師はNPO法人岩手子ども環境研究所理事長 吉成信夫さん。

吉成さんは岩手県立児童館「いわてこどもの森」の元館長さんでもあり、様々な活躍をされています。

今回は「遊び」をテーマに

なぜ遊びが必要なのか、遊びが子どもたちに与える影響、そして遊びを通して子どもたちに向き合う事について学びました。

「そのためにはまず、自分が子どもだったころのことを思い出しましょう。」

というわけで、1日目の始まりは実技から。

先生の第一声が「靴を脱ぎましょう!!」でした。

あっけにとられると思いきや、そこはさすがの児童厚生員さんたち。

どんな場面であっても臨機応変に対応し、楽しむ力を持っているのはさすがです。

体ほぐしから、表現活動までさまざまな活動をおこないました。

たとえば「瞬間劇場」は「3、2、1、0!!」の合図で、30人が一斉に周りをみてアイコンタクトだけで場面をつくるワーク。

周りを見て、自分の立ち位置を感じる力、一瞬にして場をつくる発想力、そしてユニークさ、

どれをとっても素晴らしい、子どもと接する現場の力でしょうか。

 

午後は実践事例を映像資料を使って紹介していただきました。

自然の中で子どもたちと対等に向き合う吉成さんの姿も見られ

誰もが「子どもと向き合う大人としての心構え」を再確認したのではないでしょうか。

その日の感想には「森と風のがっこう」に行ってみたい!!が続出。

吉成さんは「森と風のがっこう」の「コーチョー」なのです。

 

2日目は「遊び場MAPづくり」、遊び場を成立させる条件について考えました。

MAPの中には、イラストやセリフなども入れ込み、模造紙を何枚も繋ぎ合わせた大作でした。

吉成さんがこの勢いを見て、

「この流れを止めたくないなぁ」とぽつりとつぶやかれたのが印象的でした。

午後は、森と風のがっこうの活動の様子を聞かせていただき、

子どもを見守ることと、見張ることの違いなど、はっとさせられるお話でした。

最後は自分たちの児童館でのことをグループでシェアし、惜しまれながら終わりました。

 

2日間とは思えないほど時間が経つのが早く感じました。

「もっと話したかった」

「また吉成さんのお話を聞きたい」などなど参加のみなさんも同じ思いだったでしょうか。

参加のみなさん

2日間お疲れ様でした。ぜひ、所属にかえってシェアしてくださいね。

そして

参加者の所属の館の方々、

2日間仲間を送り出していただいてありがとうございました。