10月17日から始まった「汗かくメディア2020」が無事終了しました。
今回はコロナ禍の中、どのようにあそびに参加してもらうか、各アーティストさんにも考慮していただきながらの実施となりました。
会期中、平日は展示のみでしたが、土・日曜日の6日間のプログラムの実施には、約1,000人の方たちが参加してくれました。開催中は各プログラムに並んで待っていただくことも多く、久しぶりのにぎわいが見られました。
「きょくせんとちょくせん」
垂谷 知明
「きょくせん と ちょくせん」は、人生ゲームと将棋を掛け合わせたようなゲーム性があり、子どもも大人も誰にでも描ける絵画です。ふたりでペアを組んで、交互に曲線と直線を描きながら、連想ゲームのようにイメージを出し合います。山や海、みかんにペリカン、天使にかぐや姫、遭難してウグイス、踊り子号に水芭蕉―。そんな、めくるめく二人の冒険のプロセスが、一枚の絵となり、物語となって結晶化されます。
「heartbeat plus」
勝部 里菜・内山 俊朗
heartbeat plus(ハートビートプラス)は、心拍数の上げ下げを用いたあそびです。心拍数とは1分間に心臓が拍動する回数のことで、子ども大人に限らず人間を含む全ての動物に存在するものです。心拍数はとても身近なものですが、普段あまり意識することはなく、自分の意思で完全にコントロールすることも難しいです。このような心拍数の特徴を利用して、みんなで楽しめるあそびにしたのがこのheartbeat plusです。
「おふとんDJ 」
大久保 拓弥
布をこすったときの音、布と布のこすれる音を集音し、DJのスクラッチプレイに見立てる作品です。
参加者は、ターンテーブルを模したベットに寝転び、手足を動かして布をこすります。
布をこするスピードやタイミングを変えることで音の高さやリズムが変化します。
毎日利用する服や布製品から出る音を普段意識することはほとんどないですが、この作品を通して、それぞれの素材が持つもう一つの側面の面白さを認識してもらえたらと思います。
機材協力:オタリテック株式会社