愛知県児童総合センターが開館した1996年に、「アートと遊びと子どもをつなぐプログラム」の公募が始まりました。2002年に愛知万博開催による休館に伴い公募は中断しましたが、2006年の再開館後、「アートと遊びと子どもをつなぐメディアプロブラム」として公募を再開し、2016年までの10年間さまざまなプログラムが提案・展開されたことを受け、1つの区切りとしました。
そしてこの度2019年、[アート]と[あそび]と[メディア]の原点に立ち返り、3年ぶりに公募を再開し選ばれた「汗かくメディア2019」受賞作品三点の公開展示を10月12日〜10月27日までおこないました。
「ささえてハウス」SHIBATA Hidenori
人が実際に屋根を支えて柱になることで成り立つ家をコンセプトとしたコミュニケーション装置。大人も子どもも初めて会った人も一緒に家の一部となり、共に頭が固定されることで生じる非日常的な行為・感覚を伴いながら移動し、語らいます。会場に散らばっているミッションカードを協力して見つけ出し、ミッションを達成することを通してお互いの関係性を深めていきます。
みんなで家を支えながらミッションをクリアしていくあそびです。
「モノトーク・シリーズ」 コココ
「モノトーク・シリーズ」は、ペアやチームで1つのカタチをつくる造形あそびです。制作中に「会話をしない」というルールを設けます。言葉のやりとりを制限し、つくっているカタチだけで<対話>をします。通常のコミュニケーションでは見えてこない互いの考え方を発見しながら、互いの創造性を掛け合わせていきます。
「モノトーク1」
テーマに沿って会話をしないで2人でカタチつくりをします。ことばを使わずに一緒につくってできる不思議なカタチを楽しみました。
「モノトーク2」
くるくるまわる机を使ってカタチを交換しながら、3人で1つのカタチをつくるあそびです。
「けだまマン」NODE
毛玉状のヘッドセットを装着することで視覚情報が変換され、普段とは異なる視界を体験することができます。
身体性のズレを感じながら昔ながらのオーソドックスなあそびを体験する作品です。
けだまマンは私たちと違う見え方で世界を見ています。けだまマンの視点「さかさま」「かたむき」「色が反転」「ずれる」でいろいろな遊びを体験しました。