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2学期の終業式を終え、新興住宅地の一角にある富士見児童クラブに、いつもより早く集まった子どもたち。翌日のクリスマス会のために、紙のモール飾りや枯れ枝で作ったリースなどを部屋に飾っています。 「逆さまだけど、まあいいか。自然で」。無造作に飾りつけをする子を見ながら、さっぱりとした口調で言う指導員の村田晴子さん。飾りつけの合間に「これ、結んで」と、松ぼっくりのぶら下がったヒモを村田さんに差し出し、首飾りや指輪にしてもらって喜ぶ子たちもいます。 |
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富士見児童クラブは、お母さんたちの要望に応えて豊橋市が1996年に開設。現在、両親が共働きの家庭や母子家庭の、小学1年から3年の子ども29人が在籍しています。 日頃、室内ではフラフープやなわとびなどで遊び、野球も曜日を決めてやれるようにしています。ボールはスーパーの袋を丸めて作り、手で打つというルールです。また外ではサッカー・ドッジボールなどのほか、小学校のグランドでリレーをすることも。村田さんはかつて中学・高校の教員で、トレーニングウェア姿を強調しながら「専門は見てのとおり保健体育です(笑)。難しいなわとびもコツを教えると、子どもたちはけっこうできるようになりますよ」。 昼寝のときは、お母さんたちが作った本の読み聞かせテープを聞きながら眠り、また塾や習い事に通う子は、児童クラブから出かけてまた戻ってくるという生活です。 休日は季節ごとの行事がいろいろあり、夏には近くの細谷海岸で漁師さんの協力を得て、親子そろって地引き網漁を体験。老人ホームへの慰問も毎年行い、そうした経験が子どもたちの表情を生き生きさせているようです。行事や日頃の活動内容は、学期ごとに開く保護者とのミーティングで決め、PTAの運営委員や地域の民生委員のバックアップも得ています。 昨年ようやくサブの指導員が付くようになったものの、まだまだ忙しそうな村田さん。「子どもの世話をするには、危険なことをしていないかなど、いろんなアンテナを張っていることが必要ですね。保護者の方々との信頼関係も大事で、何かあったときにはお迎えの時にすぐ報告し、”早期発見・早期治療”(笑)を心がけています」。 |
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【豊橋富士見児童クラブの主な活動】
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