ここは大府市大東町にある「ヲシロ公園」。保育士さんたちが車から遊具を降ろして公園の一角に広げ、砂場を掘り起こして準備をしていると、乳幼児を連れたお母さんたちが次々とやって来ます。
 今日は、子育て支援センターから市内の公園へ”出張”して遊び場をつくる「子育てひろば」の日。子どもたちは牛乳パック製のサッカーボールをけったり、ひもが付いた段ボール箱の車に乗って、お母さんに引っ張ってもらったり……。お母さん同士、話をする姿や、保育士さんに育児の相談をする人も見受けられます。
 この日が初参加だというお母さんは、シートの上で子どもを遊ばせながら「家の近所の公園は子どもが少ないので、大勢の子とふれあって刺激になればと思って来ました」。今日は24組の親子が集まっています。
 友だちを誘ってよく来るというお母さんは「うちの子は私のそばをあまり離れないんですが、ここだと勝手に遊ぶんですよ。普段は遊べないおもちゃがあるし、親も楽しんでます。名札を用意してくれるのも、子どもたちの名前を覚えられていいですね」。また「子育てひろば」を開催する4つの公園すべてに、出かけていくというお母さんもいます。
 支援センターの保育士・大坪裕美子さんは、出張方式の子育て支援が考案された理由について「センターまで来てもらうのは大変なので、もっと気軽に来られるようにというのが一つ。それと公園で既成のグループに入れないお母さんたちのために、入りやすい環境づくりや、新しい仲間づくりの手助けをするのが目的です」。
 実施する公園は「集まりやすい場所で、保育園の園庭ぐらいの広さ」などを条件に市内各地で探し、お母さんの要望も聞きながらよりよい場所へ移動。市も、砂場に新しく砂を入れたり、水道の蛇口を便利な場所に設けたりと「子育てひろば」に配慮し、また地域の人々の関心も高まっているようです。
保育士の右が大坪さん左が緒川さん
 ヲシロ公園はそろそろお昼。子どもたちの遊び具合を見ながら、大坪さんたちが片づけ始めると、お母さんも手伝い子どももそれを真似ておもちゃを箱に。遊具一式を積み込んだ車は、支援センターへの帰路につきました。

大府市長草町坪井23 長草保育園内 TEL 0562(46)2048 

【子育てひろばと育児相談】
●第1金曜日 みどり公園、第2金曜日…五ツ屋児童公園、第3金曜日…ヲシロ公園、第4金曜日…二ツ池公園。AM10:00〜AM11:00(11月〜2月はAM10:30〜AM11:30)。育児相談は時間中、随時受付。祝日・雨天中止。
●電話相談 火・木曜日 AM9:00〜PM4:00
●来所相談 随時
【育児講座】
市内保育園で2回シリーズ講座を年3回実施。定員30組程度、託児あり。
※そのほか、2つの子育てサークルが活動中。親子1日体験入園も各保育園で実施。
子育て情報誌「おおきくな〜れ」
専門家による子育て情報や子どもの病気・ケガについてのアドバイス、催し物のお知らせ・報告、絵本の紹介などを掲載。年4回発行。


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