駒形さんの絵本にならって、色画用紙を貼ったり絵を描いたり。
「えほんのワークショップ」は、児童総合センターで実施した「コマガタワールド−創造的な絵本の世界」を、地域の子どもたちにも体験してもらおうと、平成11年度から加えられた新企画です。グラフィックデザイナー・駒形克己さんの絵本は、お話がなく図形だけで構成されていたり、穴があいていたり……。シンプルでなおかつ見立て遊びや自分でストーリー作りができる、不思議な世界をもっています。
会場ではまず、そんなコマガタワールドをスタッフが実物やビデオで紹介。そして実際にワークショップで作る3種類の絵本、「顔のカード」「くるりと変化」「のびるカード」の作り方を説明して、「うまいとかヘタとか、失敗しちゃったとか思わなくていいから、自由に何枚でもやりたいだけやってね」と、子どもたちが気楽に遊べる雰囲気をつくります。
好きなカードを選んでさっそく作り始める子、駒形さんの絵本や壁に掲げられたパネルを見ながらアイデアを練る子。小さい子はお母さんやお父さんも一緒になって、色画用紙を貼ったりサインペンで色を塗ったり。「顔のカード」を仕上げて壁に貼りに来た男の子は「これ、お父さん。メガネをかけてるんだ」と言ってもう1枚、顔のカードを手に取ります。人の顔だけでなく動物やロボットなど、いろいろな顔が壁を飾っていきます。
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