フランスでは、一般的にお父さんが子どもの教育に責任を持ち、いろいろ決めることが多いですね。僕が子どものころも、家で子どもの世話をしていたのは母でしたが、教育の責任を持つのは父でした。夫婦共働きが増えた今も基本的にそれは変わりません。フランスの平均労働時間は週に35時間なので、お父さんも子どもと過ごす時間がたっぷりあります。平日の夜は、子どもの宿題を一緒にやって、そのあと少し遊んだり、土曜日は買い物、日曜日は家族と出かけるという具合です。
僕が生まれたニースは、自然に恵まれたところなので、外で遊ぶことが多く、あまり家でテレビを見ることはありませんでした。休日は家族でビーチに行ったり、山に登ったりしましたね。今はちょっと状況が変わっているようですが、子どもにとって自然の中で友だちと一緒に遊ぶことは大事だと思います。3歳になると、ほとんどの子どもが「エコール・マテルネル」という、日本の幼稚園のような教育施設に通
いますが、費用は無料で時間は朝8時半から夕方4時半ごろまでです。
日本で子育てをしている僕も、子どもの教育には責任を持っていて、子どもの将来のことを先々まで考えています。ふだんは、夜に絵本を読んであげるのが僕の役割で、子どもと遊ぶときにはジグソーパズルやスポーツをしたり、ビデオを見たりしています。「そうしなくては」という義務感ではなく、疲れているときもありますから、無理をせずに一緒に楽しむようにしています。
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