新聞紙があればこんなに遊べる!
 紙プール
白井さん
広川さん
小野田保育士
「一緒に成長」
「わたしがわらい、こがわらう」
「のんびりゆったり今を楽しもう」
2003年1月に新城市子育て支援センターで開催された「ちびっこ広場」には、生後10カ月から1歳までの子どもとお母さん13組が集まった。今年最初の顔合わせということで、お母さんたちの子育て目標を画用紙で作ったミニ掛け軸に書いて順番に発表。支援センター担当の小野田秀子保育士は、「自分が楽しむことも大事だね」などと一人ひとりに言葉をかけたあと、「家の中のよく見えるところに貼っておいてくださいね」。そして、お父さん用の掛け軸も1枚ずつ配る。
 気持ちを新たにしたところで、みんなで輪になりリズムに合わせて体操。お母さんがひざの上で子どもを弾ませると、子どもたちは一気に上機嫌になる。続いて、新聞紙を使った遊びに挑戦。新聞紙を床に広げ子どもを乗せて車のように引いたり、トンネル型に切り抜いて子どもをくぐらせたり。たくさんの新聞紙を細かく破って作った「紙プール」には、お母さんも一緒に埋もれて遊ぶ。最後は、小さなポリ袋に紙切れを詰め込んでボールにし、投げたりけったり。「身近にある材料でこんなに遊べます。家でもやってみて」と小野田保育士。
 「ちびっこ広場」に初参加の白井純子さんは「この子は人見知りが強いので、外に連れ出そうと思って参加しました。家ではここまで集中して遊べないし、同じ年頃の子どもがいると刺激になりますね」。また、今回で3回目という広川美雪さんは「ここに来ると、家にいるときとは違う表情を見せてくれるんですよ。『げんきっずるーむ』の方にも週2回ぐらい遊びに来ています」と話す 。
ミニ掛け軸
遊びの企画を持って保育園を巡回。
 新城市子育て支援センターは、2002年6月にオープン。親子の心がほっと和むスペースになるようにと「ほっとぽけっと」と名づけられた。就園前の子どもとお母さんのふれあいをサポートする「ちびっこ広場」は、0〜1歳児向けと2歳児向けの2つのプログラムを毎月2回ずつ実施し、人気を集めている。また「ちびっこ広場」と同様のサポートを市内各地へ広げていくために、移動子育て広場「にこにこばすけっと」を現在4つの保育園で実施。今後は、市内に11ある全保育園で実施していくことをめざしている。
 支援センターへの子育て相談は、スタッフが直接会って受ける場合が多く、相談内容は「子どもを怒ってしまう」「子ども同士のケンカはどうやって止めればいいか」など、子どもとの関わり方に関するものが多いという。そうした相談への対応について小野田保育士は「『大丈夫ですよ』『それでいいんですよ』と声をかけると安心されるようです。お母さんは、聞いてほしい、認めてほしいという気持ちが強いのでしょうね」と語る。
 支援センターでは、いろいろな遊具のある「げんきっずるーむ」を用意し、いつでも自由に遊べるようにしている。子育てサークルへの部屋の貸し出しも行っている。年間行事としては、育児講座や支援センター祭りなどを開催している。また、支援センターがある千郷東保育園には、保育園としては珍しく留守家庭の小学生が放課後を過ごす学童クラブも併設。その利点を生かし、園児や小学生と支援センターを利用する親子との異年齢交流をさせたいという考えも持っている。
 なお、子育て支援の一環として、子どもを預かる援助会員を紹介する「ファミリーサポート」は、現在は市の福祉課(0536-23-7624)で受け付け。子育てサークル育成は、生涯学習課(0536-23-7653)が「親子ふれあい広場」を開催し、子育てネットワーカーが中心となってバックアップしている 。
子育て支援センター【ほっとぽけっと】
/新城市・幼児センター 千郷東保育園内内
連絡先
新城市杉山字野中64-1
幼児センター 千郷東保育園内
TEL・FAX 0536(22)0954
入り口
げんきっずるーむ
どんなサポートしているの?
子育て相談
電話相談・来所相談
月〜金曜日/午前9時〜午後4時 土曜日/午前9時〜正午

ちびっこ広場(予約制)
手遊び・体操・工作、絵本の読み聞かせ、
エプロンシアターなどを親子で楽しむ。
・0〜1歳児と保護者対象/第1・第3火曜日 午前9時30分〜11時
・2歳児と保護者対象/第2・第4火曜日 午前9時30分〜11時

げんきっずるーむ
開放時間は、月〜金曜日は午前9時〜午後4時、
土曜日は午前9時〜正午。

にこにこばすけっと
親子遊びのメニューと道具を持って、市内の保育園を巡回する移動子育て広場。現在は千郷中保育園・吉川保育園・東郷東保育園・城北保育園の4園で年2回ずつ実施。

育児講座
講師のお話を聞いたあと親子のスキンシップを楽しむ講座。年2回開催。

支援センター祭り
平成15年度は、保健センターで10月に開催される
「しんしろ子どもメッセ」として実施予定。
情報誌
「ほっとぽけっと」
支援センターを利用する親子の紹介や、子育てのアドバイス、催し物の案内、
お菓子の作り方などを掲載。季刊。