子育てサポート 実況中
矢尾板さん 
   メンバーのひとりで、この日ピアノ演奏を担当した矢尾板かおりさんには、1歳4カ月の子がいます。「サークルに参加したのは、まだ歩けなかった子どもを安心して遊ばせられる場所が欲しかったから。ほかのサークルも見学したんですが、自由な雰囲気が気に入ってこのサークルに決めました」。
 また、発足時からのメンバーで、3歳と9カ月のふたりの子どもを持つ竹地江津子さんは「夫の転勤で関西から引っ越して来たんですが、サークルのおかげで私も友だちができました。上の子は、みんなと一緒に遊んでいるうちに、小さい子を気づかう優しさを見せてくれるようになって、うれしいですね」 。
竹地さん 
   「ワン・ツー・スリーサークル」代表者のひとり、加藤美苗さんはサークル運営について「在籍期間が長いメンバーもいるので、活動内容がマンネリ化しないようにと頭を悩ませます。だから『子育てサークル代表者会議』で、ほかのサークル代表者と情報交換できるのは助かりますね」と語ります。
 加藤さんの言う「子育てサークル代表者会議」とは、安城市内で活動する50以上の子育てサークルの代表者組織「わがママ倶楽部」が、年3回実施する交流や話し合いの場のこと。会議を開催するのは「自分たちの経験をあとに続くサークルに生かしてほしい」という思いもあるからです。会議の成果 としては、情報交換した内容を集約した「サークル遊び集」の発行や「代表者を楽しむ7か条」の考案、サークルを支援する人形劇団や手遊びの会などのリスト作りがあります。また、サークル活動の場としては、市内の各保育園や公民館・福祉センターを利用しています 。
加藤さん 
   安城市子育て支援センターでは、1997年のオープン当初からサークル支援に力を入れてきました。市内23保育園へ出張し、未就園児と保護者を対象とした親子の集いを開催して、サークル結成をサポートしたり、お母さんの要望に応えて「安城市子育てサークルMAP」を発行したり。また「わがママ倶楽部」が実施する交流会・情報誌発行・学習会もサポートしています。
 サークル支援について、支援センターの古橋さつ子主任保育士は「お母さんの求める情報を提供するとともに、自主性を大事にしたいですね。『子育てサークルMAP』の発行は、各サークルのPRというより、お母さんが頑張っていることを伝えて、『私たちもやろう』というエネルギーにしてもらいたいから。お母さんたちをつなぎ、輪を広げる役割を果 たせればと思います」 。
古橋さつ子主任保育士 
   そのほか支援センターでは、子育て相談や育児講座、お父さんにも好評な遊び広場「輪母(わはは)」、さらには長い目で子育てを支援するために、社会福祉協議会との連携で「夏休み・中高生保育体験」を実施。また、託児とおもちゃ美術館の運営を担当するボランティア「保育ママ」の育成や、子育てに役立つ施設情報を網羅した「安城子育てらくらくMAP」の編集サポートもしています。
(取材日/2001年12月20日)

サークル代表者を楽しむ7か条(抜粋)
1 代表者だって人間!
2 約束を守るのがまず基本!
3 気軽な運営方法で!
4 価値観の違いは当然!
5 家族の協力!
6 サークル代表者会議に出席しよう!
7 ハッピースマイル!
安城市大山町1-19-15 安城市立錦保育園内 
TEL&FAX 0566(73)6336 


【子育て相談】
●電話相談・面接相談/月〜金曜日 午前9時〜午後5時
●訪問相談/来所が不可能な場合

「よちよち倶楽部」
(0〜1歳児とその保護者対象)

「親子ふれあい」
(2〜3歳児とその保護者対象)を市内の各保育園で実施。 3カ月間計6回で1クール。

「遊び広場・輪母(わはは)」
自由に参加できる遊びの広場。0〜2歳児とその保護者対象。毎月奇数週の土曜日、午前10時〜11時30分。

「おもちゃ美術館」
木のおもちゃを無料で貸し出す。貸出・返却の受付日時は、毎週火曜日の午前9時〜11時30分。前もって支援センター内の保育ママまで電話で問い合わせ、申し込む。貸出期間は原則1週間、予約は2カ月前から可能。
安城市子育て支援センター情報紙「ささえねっと」
子育てのアドバイス、催し物の案内、子育てサークル情報などを掲載。隔月発行。

安城市子育てサークルMAP

安城市内で活動する子育てサークルの活動内容や連絡先などを掲載。年1回発行。

安城子育てらくらくMAP

安城市内の保健センター・幼稚園・保育園・子育て相談機関・公園などの情報や、 子育てサークルの支援団体リスト、お母さんのおすすめスポットなどを掲載。 支援センターの募集で集まったお母さん6人が「子育てらくらく隊」を結成して編集にあたった。

サークル遊び集

子育てサークルで楽しめる遊びの情報が満載。