思っていることを伝える時、みんなはどうしてるかな。会って話す、電話する、文や絵を書く、目で合図する、歌ったり音を出したりする。いろいろ方法があるけれど、どんな時も、伝えたら、ちゃんと返事がないとさみしいよね。言葉や気持ちが行ったり来たりするから、人と人はわかりあえる。たくさんコミュニケーションできた時って、心がほんわか温かくなってくる。知っている人とも、初めての人とも、あそびながら、仲良くなれたら、きっともっと楽しいよ。
大きな砂場にみんなで力を合わせて箱庭のような風景を作るよ。砂の触感を体験しつつ、自分たちが風や水などの自然の力になりきりながら、自然についてもう一度考えてみよう。
砂場、小石、木の枝、水、ロープ
裸足になって砂場に入り、みんなで手をつなぎ輪になる。目をつむって、深呼吸して「自然の力」になる。
輪になったまま走り出して、風を起こす。(風の力)
小石を投げて、落ちたところに向かって、みんなで砂を集めて、盛り上げて山を作る。(大地の力)
1列に並び、前の人と離れないようにして、足をすりながら蛇行して川の流れを作る。(水の力、その1)
砂場から出て、台に上がって砂場にできた模様を上から見下ろす。そこから砂場に水をまいたり、雪に見立てたロープを投げたりして雨や雪を降らす。(水の力、その2)
再び砂場に戻り、輪になって目を閉じ、深呼吸して人間に戻る。
あそびをおもしろくするには?
●自然の力になりきって演じよう。
●はじめに、川の流れ、山脈、砂丘の波紋、地面のひび割れなど大地の様子の写真などをみんなで見て、自然にはいろいろな力があることを話し合っておくと、よりスムーズに遊びに入っていけるよ。
忍者の格好をして、修行しながら、野外を探検するよ。自然をじっくり見つめたり、新しい発見をしよう。
忍者の格好(1枚の布を頭に巻くだけでよい)
弟子さがし:松ぼっくりを弟子に見立て、たくさん落ちている中からひとつ選ぶ。
★大きさ、色、形などをしっかりと見る。どこの木から落ちてきたか想像してみる。 色や形から仲間をさがす。円に並べたり、大きい順に並べたりする。
妖怪さがし:妖怪(かもしれない)木を見つける。
★五感を使って、見かけ、手触り、匂い、音を確かめてみたり、木に登ってみたりする。
忍び足:自然の道で足音を聞く。
★音を立てる:小枝を踏む、落ち葉を踏む、小石を踏む、土の上を歩くなど、 足音を立てて合奏する。(三三七拍子などのリズムで)
★音を立てない:いちばん音がする場所で、音を立てないように歩く。目をつむる人、歩く人を決めて、交代でゲームのようにしてもいい。
以心伝心:探検を共にした松ぼっくりの弟子を転がしあう。
★斜面のところで、みんなで一斉に転がしてみよう。どうなったかな。
あそびをおもしろくするには?
●動き方や話し方をより忍者っぽくしたり、「おかしら」を決めたりすると、楽しい。
●テーマを土や虫などに変えたり、時間や天候によっても内容を変えていくと、あそびの幅が広がるよ。たとえば、雨の日バージョンなら、飲み物さがし(雨を飲むために水をためる方法を考える)、耳澄まし(雨が作りだした音をたくさんさがす)など。