美術館の床に青空が広がっている。よく見ると、たくさんの小さなヒトが、空に手をついて、四つんばいになって、空中を行進している。ここには、大きさも重さも時間もない、奇妙な感覚の空間があるんだ。作ったのは、アーティストの木村絵里さんで、テーマは「人間」。たくさんの情報や知識に囲まれ、頭でばかり考えている人間が、一度そういうものから離れることで、もっと人間らしく生きることができたらいいなと考えたんだって。
粘土1kg、エンビ管(直径10cm×30cm程度)、新聞紙1/4枚、セロハンテープ、型押し棒(角材、丸棒)、はかり