児童館スタッフのリードで、親子が楽しくふれあう幼児教室。

 児童館というと小学生の遊び場というイメージがあるかもしれないが、一宮市の児童館では、2歳以上の幼児と親のための幼児教室が人気を集めている。今回のレポーターの前田さんには、市内に16ある児童館のひとつ、宮西児童館主催の幼児教室を取材してもらった。ここの幼児教室は2クラスあり、この日は両クラス合同で開催され、51組の親子でにぎわった。30分ほどの自由遊びのあと、児童館スタッフの高橋廣子さんのリードで一斉遊びがスタート。全員で輪をつくり、曲に合わせて歩いたり走ったり。そしてリズム体操・手遊びへと続き、みんなが一体となって盛り上がっていく。
前田さん 「お母さんも子どももノッていて、楽しそうですね。」
 親子遊びでは、「ギッタン、バッコン」と声を出しながら、シーソーのように親子が交互に体を上下させたり、お母さんが子どもをぶら下げブランコのように揺らしたり。お母さんもけっこう体力を使うが、ストレスの発散にもなりそうだ。高橋さんは、子どもの様子を見ながら「頑張ったらほめてあげてよー」とお母さんたちに声をかける。
前田さん 「先生の進め方がすごく上手ですね。テンポがいいし、声が大きいところもみんなが集中しやすくていいですよね」。
 さて次は、とっておきのメニュー「絵合わせカード遊び」。手もとのカードと同じ絵をフロアに並んだカードの中から探す、かるた取りのようなゲームだ。「ガンバレ、ガンバレ」という声援を背に、お母さんがカードを指さして子どもに取らせたり、お母さんの方が必死に探したり。すぐに自分で見つけ、嬉しそうにカードに走り寄る子もいる。  次々と楽しい遊びを繰り広げ、あっという間に時間がすぎていく幼児教室。ラストは、高橋さんが絵本「さよならバイキンくん」を読み聞かせ、その余韻のなかで子どもたちに「ガラガラガラ」と合唱させながら、手洗いとうがいの予行演習へともっていく。
ブランコ遊びなど親子で「リズム体操・手遊び
カルタ取りのように同じ絵を拾う「絵合わせカード」
いろいろな遊具で遊べる「自由遊び」
児童館スタッフ・高橋さんの「絵本の読み聞かせ」に聞き入る子どもたち