子育てレポート 実況中
 健診を受けに来た川村智美さんは「離乳食のことで悩んでいたんですけど、『そんなに考え過ぎなくても大丈夫』と言われてホッとしました。このセンターには土日に家族で遊びに来るんですよ」。
 1歳の子を連れた水野知美さんは「ここは広くて遊具がいっぱいあり、同年代の子とふれあえるのがいいですね」。また2人の子を遊ばせる千田忠勝さんは初めてセンターを利用。「たまたま仕事が休みになったので来てみました。子どもたちが喜んでいるのでラクです(笑)。また来たいですね」。
川村さん
 センター内には、子どもの一時預かりができる人を紹介する「とよたファミリー・サポート・センター」もあります。子育てを手助けしてほしい人(依頼会員)と、手伝いたい人(援助会員)がお互いに助け合う会員組織で、地域で子育てを応援するのがねらいです。
 これまで利用者の中には「結婚式を挙げるので式に同席して赤ちゃんをみてほしい」というカップルや、「日本語の試験を受けに行きたい」というブラジル人のお母さんもいました。「月に1回趣味を楽しみたい」「美容院に行きたい」などの理由で利用する人もいます。
水野さん
また援助会員の側は、4歳のわが子とともに家族ぐるみで面倒をみたり、保育士の経験を生かしたりと、それぞれの事情に合わせて子育てを手助けしています。保育士の経験を生かしたりと、それぞれの事情に合わせて子育てを手助けしています。
 支援センターの近藤夏子所長はファミリー・サポートについて「会員の皆さんからいい報告を聞くとうれしいですね。仕事の都合や緊急の場合だけでなく、時にはお母さん自身がリフレッシュするために他人の力を借り、また楽しく子育てをしていってほしい。できるだけ近くに住む人に預けられるよう、もっと多くの援助会員が必要ですね」。
千田さん
 また子育て相談や支援全体のあり方についても「相談するお母さんの心の声を聞いてあげたいですね。お母さんたちは悩みを話していくなかで自分で答えを見つけ、聞いてもらえたことで納得されることが多いです。子育て支援はお母さんの『育自』支援が大事。センター内では保育士もさりげなく 関わりますし、お母さんたちもいろんな人とふれあいながら自然に学ぶこともあるので、いつでも気軽に遊びに来て、子どもさんといい時間を持っていただきたいですね」。
 市内にあるほかの4つの子育て支援センターと月1回の連絡会をもち、相談室の問題点や子育て支援の方向性などについて話し合っています。
近藤夏子所長
豊田市若宮町1-57-1 旧豊田そごう9F 
10:00AM〜6:00PM 休館日/毎週火曜日・年末年始
TEL0565(37)7071 FAX0565(37)7072
TEL0565(35)1152(家庭児童相談室専用) 


【親子健診】
●月1回程度(第1水曜日)
●乳幼児の身体測定と保健婦による育児相談

【子育て相談】
●電話相談・面接相談
●出張相談 子どもが小さいなど外出できない人が対象

【とよたファミリー・サポート・センター】
●対象 依頼会員…市内在住・在勤で小学3年生以下の子どもを養育している人。現在202名。援助会員…市内在住で子どもを自宅で預かることのできる、おおむね65歳までの人(資格や経験・性別 は不問)。現在61名。
※両方の会員を兼ねることも可能。両方会員21名。
●仕組み (1)会員登録(講習を受講) (2)依頼会員がセンターへ援助依頼(原則3日前)(3)センターから援助会員へ協力依頼  (4)双方で事前打ち合わせ (5)援助活動 (6)報酬授受
●報酬額 1時間当たり600〜800円

【サークル活動室】(2室)
自主子育てサークルの活動の場として無料で貸し出し。この日ここで初会合を開いた「豊田ベビーオフ」は、インターネットで1999年から2000年生まれの子をもつお母さんを募集し、「引っ越してきて近くに友だちがいない」人など15名で結成されたサークル。現在ほかに「ギャルママ」「国際結婚のママ」「オシャレも子育ても楽しみたいママ」の集まりなど、20のサークルがそれぞれ月1回程度利用。

※豊田そごうは2000年12月に閉店しましたが、とよた子育て総合支援センターはこれまでどおり開館しています。
子育て情報紙「こだから」
豊田市内5つの子育て支援センターからのお知らせ、
子育てサークル紹介、子育てのアドバイスなどを掲載。
年4回発行。