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夫は日頃からよく息子と遊んでくれる方ですね。夏休みには夫の親戚が住む岐阜県の郡上八幡に必ず行き、 親子で朝から晩まで川遊びや虫取りをしたり、バーベキューをしたりして楽しんでいます。 フルタイムで働いている人に比べれば、私は時間の余裕があり、子どもに関わる時間は比較的長いと思います。舞台や連続ドラマの仕事があると寂しい思いをさせるし、後追いされる辛さもありましたが、3歳過ぎから言い聞かせるとわかるようになってきました。 看護婦さんを取材する番組を長くやっているんですけど、看護婦さんのお子さんは寂しい思いをした経験があっても、働くお母さんの後ろ姿を見て自分も看護婦を志す方が多いそうで、寂しさも一過性のものなんだなと思いますね。ただ、もうしばらくは「ママ、ママ」と言ってくれる時期なので、なるべく子育てを中心にやっていきたいと思っています。 |
月1回の幼稚園のお誕生日会では保護者がカレーやシチューを作るんですが、みんなが一緒にいるおかげで息子もカレーが食べられるようになったり、近所の釣り好きのお父さんから「釣った魚をみんなで食べよう」と言われて、あじフライが食べられるようになったり。また息子の友だちが家に遊びに来たときにみんなでギョーザを作ったら、具のニラも食べられるようになりました。少しずつ食べる種類は増えてきて、偏食についてはあまり神経質にならなくなり、よく食べて元気だったらいいかなという感覚です。 私はお料理は好きなんですが、忙しいときはレトルト食品などを利用したりして、アバウトにやっています。息子は最近、大人の真似をしたがるので、大人がワインを飲むときはワイングラスにお茶を入れたり、ナイフとフォークを使わせてあげたり。親子ともストレスをためずに、楽しく食事することが一番だと思いますね。 |
発作の予兆はパターンでわかるようになり、このくらいの呼吸になったら吸入しないとダメとか、少しぐらいのゼロゼロだったら薬を飲まなくても大丈夫だと判断できるようになったので、慌てなくなったかな。最近は発作も減って、小学校に入るころまでにはなくなるかなと思っています。 日ごろ思うのは、物や情報があふれた便利な日本で、子どもにガマンを教えるのは難しいなということですね。外で「ノドが乾いた」と言えば自動販売機やコンビニがあるし、「おもちゃを大切にしましょう」と言っても、壊れたら直すより買った方が安いわけですから。親がしつけようとしても、祖父母や親戚がクリスマスだ誕生日だと物を与えてしまうし(笑)。まあでも、そういう状況が特別で、ガマンすることや物を大切にすることは、大きくなるに連れて徐々にわかってくれればいいと思っていますけどね。 私は、世界の貧困撲滅にとりくむ国連開発計画の親善大使を務めていて、年1回、開発途上国の視察をしています。これまでパレスチナやカンボジアに行きましたが、そこでは食べ物の種類も限られているし、栄養不足や衛生状態の悪さのために、乳幼児の死亡率が高い地域もありました。そういう状況に対して、日本に住んで多種多様な食生活を送り、便利な生活がしみ付いた自分が、何もできないことにガク然とするんですが、一方、グローバルな視野で息子のことを考えると、「納豆ごはんばかり食べていても元気ならいいかな」とか、「人様に迷惑をかけない子にさえなってくれれば」と思いますね。 |
●取材日/2001年1月9日 |