8月16日(日)、あいちトリエンナーレとの連携企画、アーティスト三田村光土里さんによる「Art&Breakfast Day」を実施しました。

いろいろな人と朝の食卓をかこみ、会話をしながら食事とコミュニケーションを楽しむこの企画、「なんだかうれしい!2015」に出展中のアーティストのみなさんも参加したユニークでゆったりとした朝食会になりました。

「Art&Breakfast」は三田村さんが2006年から継続的に行っている活動で、展覧会やワークショップと連動して、来場した人とアートを共有する場をつくりだしています。日本だけでなく様々な国で実施されています。

キッチンスタジオのなかは風船で飾り付けられ、音楽がながれる室内は日常とは違う時間が流れているような、不思議な空間にかわっていました。オリジナルの紙コップがあったり、ワクワクとさせるような料理やなべや、やかんが並び、食卓にもあざやかな緑のランチョンマットがセットされています。

この日、初めて出会う人とちょっと緊張しながら同じ食卓につき、料理が運ばれてゆっくりと食事がはじまっていきます。

「どこから来たんですか?」「どうやってこの企画を知ったんですか?」と遠慮がちな会話からはじまり、だんだんとお互いのことがわかってくると、話は自然とアートに関わることへ。学校で勉強していたことや、いま興味があること、いまの仕事や子どものことなど、どんどんと会話が広がっていきます。

食事も焼きたてのパンにとろけるバター、センターで採れたばかりのベリーの入ったヨーグルトなど、ついつい顔がほころびます。そんな食事の美味しさも手伝って1時間ほどの朝食をとおして初対面とは思えないほど会話がはずんでいきます。

おわったあとは、センターの中に繰り出したり、いつもの日常に戻ったり。でもそこには朝食中に味わった優雅な気持ちと、充実した気分が混ざり合い、なんとも言えない特別な朝を過ごしたという実感がありました。

三田村さんは来年のあいちトリエンナーレ2016の参加作家です。来年の今頃、愛知県のどこかで三田村さんの作品に出会うことができるのではないでしょうか。今から楽しみです!