2022年10月30日(日)・11月27 日(日)・12月4日(日)の3日間、全3回のプログラム「土を焼く」を行いました。

愛知県陶磁美術館の佐藤さんに土や焼き物のことを教えてもらいながら、焼くことを楽しむプログラムです。

初日の10月30日はつくる日。

今回は「タタラ」「レンガ」「土の石」の3種類をつくります。

「タタラ」は、タタラ板と切り糸を使って粘土を薄く切ります。

今回は、細い針金を折り曲げたり、凧糸に結び目をつけたり、ちょっと変わった切り糸をつくって切ってみました。

切り口がギザギザしたものや、線が入ったものなど、思いがけない不思議な模様ができました。

さらに粘土に色を混ぜて切ってみると、細く繊細な色の模様ができて驚きました。

  

 

「レンガ」は大きな粘土をそのまま机に落とし空気を抜きながらカタチを整えて木枠に入れます。

枠に入れたら、上から叩いたり押したりして枠の隅まで粘土を詰めます。

枠から外し、ラミン棒で模様をつけます。

 

「土の石」は粘土を手のひらでコロコロ転がして、石のカタチにします。

しばらく転がしていると、手の温度が粘土に伝わり、だんだんヒビ割れてきます。

色もつけて、石らしいカタチをつくりました。

  

完成したらみんなで見てみます。

  

つくったものは焼く日まで乾燥させます。

 

2日目の11月27日は焼く日。

初めに、つくったものを窯の前まで運びます。

窯の前に並べて、観察してみます。

 

それから窯入れ作業です。

4つある窯に焼くものと炭を入れていきます。どうすればしっかり火が入るか考えながら置いていきます。

「たくさん入れたいけれど、空気の通り道をつくらなきゃ…」

「もっと炭を入れないと燃えないよ」あちらこちらから、相談の声が聞こえてきます。

窯入れが終わったら、網、トタン、煙突、最後に土をかぶせて穴窯の完成!

窯口に火を入れて、午前中の作業はおしまいです。

 

  

午後は窯で燃やすための薪割をします。

丸太をノコギリで短く切ってから、細く割っていきます。

今年の丸太は、太くて大きなものばかりです。時間も体力も限界まで使いました。

 

一方窯では、火を入れていきます。

板で空気を送りながらどんどん薪を入れ、窯の温度を上げていきます。

薪が乾いていなくて、煙がモクモク出てきて目に染みます。

 

夜の7時まで火入れは続きます。

 

7時になったらあとはスタッフにバトンタッチ。

見る日を楽しみにして解散です。

 

最終日の12月4日は見る日。

窯の中はいったいどうなっているのでしょうか?

早速窯出しをします。

トタンを外すと・・・焼きあがったものが見えました!

  

それぞれの窯から取り出していきます。

焼けた「土の石」は、本物の石なのかつくったものなのか、分かりにくくなっています。

 

焼いたものを窯ごとに並べてじっくり見ます。

佐藤さんに色の違いや音の違いを解説してもらいます。

真っ黒のものから、オレンジ色のものまで、焼く前とは色が全く違います。

思い思いに焼きあがたったものを見て楽しみました。

  

 

 

 

今回、できたものは展示する予定なのでぜひ見に来てください!