2021年10月10日(日)・11月21日(日)・11月23日(火・祝)の3日間、全3回のプログラム「土を焼く」を行いました。
愛知県陶磁美術館の佐藤さんに土や焼き物のことを教えてもらいながら、焼くことを楽しむプログラムです。
初日の10月10日はつくる日です。
今回は「にぎったかたち」「コピタイル」「レンガ」の3種類をつくります。
「にぎったかたち」はとてもシンプルですが土の粘土の感触を充分楽しめるあそびです。
にぎり方、にぎる力、粘土の大きさ、手の大きさなどの違いでいろいろな「にぎったかたち」ができます。
「コピタイル」は粘土を四角い枠に入れタイルのカタチにしたら、道具のカタチや模様を押し付けてコピーします。
「レンガ」は大きな粘土をそのまま粘土板に落とし空気を抜きながらカタチを整えて木枠に入れます。
大きな粘土を落とすことと木枠に入るカタチにすることが難しい!
それでも根気よく整えて枠に入れたら、上から叩いたり押したりして枠の隅まで入れ、余った粘土を切り糸で切り落とします。
きれいな断面になったらラミン棒で模様をつけます。
3種類できたら「にぎったかたち」と「コピタイル」に顔料で色付けします。
赤・青・緑・黒・黄の顔料を筆で塗っていきます。
完成したらみんなで見ます。
つくったものは焼く日まで乾燥させます。
2日目は焼く日です。
まずは乾燥させた焼くものを運び、じっくり観察します。
つくった日から1か月以上たって粘土の色が変わっています。
それから窯入れ作業です。
4つある窯に焼くものと炭を入れていきます。どうすればしっかり火が入るか相談しながら置いていきます。
窯入れが終わったら、網、トタン、煙突、最後に土をかぶせて穴窯の完成!
午前中の作業はここまで。
休憩中にスタッフが窯口に炭を置いて、窯を温めはじめます。
午後は窯が温まるまで薪割をします。
節があってなかなか割れない木や、太い木に悪戦苦闘しながら薪にしていきます。
ほとんどの木を薪にしたらいよいよ窯に火を入れていきます。
板で空気を送りながらどんどん薪を入れ、窯の温度を上げていきます。
夜の7時まで火入れは続きます。
7時になったらあとはスタッフにバトンタッチ。
見る日を楽しみにして解散です。
最終日は見る日です。
前日に雨が降り、窯の中が気になります。
早速窯出しをします。
トタンを外すと・・・焼きあがったものが見えました!
それぞれの窯から取り出していきます。
窯の中の土も焼かれて色が変わり、触ると固くなっています。
焼いたものを窯ごとに並べてじっくり見ます。
今回は顔料がしっかり定着しています。
「レンガ」は割れずに焼きあがったものが多く、大成功!
佐藤さんに色の違いや音の違いを解説してもらいます。
触ったり、のぞいたり、握ったり。
思い思いに焼きあがたったものを楽しみました。
今回、できたものは展示する予定なのでぜひ見に来てください!