第2回「土を焼く」

今年は昨年より約1ヶ月遅い 11月8日、12月6日、13日の3日間で

昨年より参加人数を減らし、例年ボランティアで参加してくれている

高校生もいない中で行いました。

今回も愛知県陶磁美術館の佐藤さんに協力してもらい、土のことや焼き物のことを教えてもらいながら楽しみました。

 

1日目は焼くものをつくります。

今年は「センターの畑で使えるブロックづくり」と「昨年焼いたブロックに着彩」をします。

ブロックは昨年より長めの牛乳パックのサイズの物をつくります。

捏ねた粘土を牛乳パックに敷き詰めて、叩いて空気を抜き、形を整えます。

整えた粘土には、ひもや道具で不思議な模様をつけます。

 

今回初めての試みとして

昨年作ったブロックに着彩をしてみました。

陶器の着彩用の顔料を使い様々な模様を描きます。

本来は釉薬をかけて、高い温度で焼くことで定着しますが

どうなるでしょう・・・?

 

「粘土は小さな子のあそびだと思ってたけど、楽しい!」

「大人たちもこんなに参加するとは思ってなかったけど、面白いです」

いろんな思いがけない発見があったようです。

出来上がったものは2日目の日まで乾かします。

 

2日目は窯で焼く日です。

この日は1日がかりです。朝から窯の準備をして、ブロックの配置、炭の量など「どうしたらより燃えるか」考えながら入れていきます!

そして、今年のもう一つの初めての試み

「ゼーゲルコーン」を置きます。

窯の中の温度が900度を超えるとくにゃっと曲がって、窯の中の温度がわかる道具です。

 

昼には火を焚く為の薪を割ります。

今年の松はとても硬かったです、大人も子どもも全力で切って割ってを繰り返します。

 

夕方は7時まで頑張ります!

窯に薪をくべては仰ぎます。窯の中からパンッ!パンッ!と音がしました

どうなったでしょう・・・?

 

 

 

3日目最終日は出来上がったものを鑑賞します。

2日目の夜にスタッフが焼き続けた様子を聞いて、

みんなで協力して窯を開けます。

パンッ!パンッ!と音がなっていたのは、どうやら割れた音だったようです。

割れたものも出来るだけ合わせて回収します。

 

焼きあがったものを窯ごとに並べてみんなで見ていきます。

割れた断面を見てみたり、土の匂いを嗅いだり、

割れてしまったものも多いけど、たたいてみると音は高くしっかり焼けたものもあります。

 

着彩したものは色は残っていましたが、定着は難しいようです。

黒は比較的定着していましたが、他の色は指でこすると伸びてしまいます。

実際にやってみるといろんなことがわかってきます。

あそびは実験です。いろんなことにチャレンジして、それぞれいろんな気づきと学びがあります。

来年度もまたいろんなことに挑戦していけたらと思います。

みんなで焼いたものは少しだけですが

館内のスタジオ1と2の間に飾ってあるので是非近くで見てみてください!

ゼーゲルコーンがどうなったのかもぜひ確かめてください。