センターについて
センターの考え方
子どもたちが健全に発達するためには、遊びが重要な役割を担います。結果のよしあしを問わない遊びの中で、自由に自分を表現し、認められ、受け入れられる体験をすることや、遊びという緩やかなルールの中で他者と自分自身を確かめることは、自分の感性に自信を深め、自分自身の確かな存在感を持つ基盤となります。
愛知県児童総合センターは、子どもたちを日常の縛りから開放し、五感を駆使して身体の感覚を確かに感じることのできる遊び、身のまわりのものや出来事に新鮮な気づきを提供し、自分自身と他者の存在と関係を実感する創造的で交流性の高い遊びを提供します。そして、そのために実験的な遊具や遊びのソフトを開発し、その成果を広く社会に発信します。
子育ての知恵の世代間継承が少なくなり、子育て世代の大人たちもまた孤立し、支援を必要としています。愛知県児童総合センターは、大人たちが子育ての喜びを実感できるような遊びを提供すると共に、必要な調査を行い、資料を収集し、若い世代の親たちを支える手立てを考え、関係各機関と連携して子育ての支援にもさまざまな提案と実践をしていきます。
未来を担う子どもたちに、遊びを通じて健全な発達の援助をすること、その目標の実現のために、親たちへの子育て支援を始め、子どもたちを取り巻く社会への情報の発信に努めます。
センターの機能
1.体験・育成機能
館内のすべてのスペースが子どもとおとなのための豊かな遊びを展開するための現場となります。普段は何気なく見過ごしている「もの」や「こと」を改めて新鮮な目で見つめなおしたり、見る、聞く、触る、感じる、考える、身体を動かす等、全身の感覚をフルに発揮し、新しい「気づき」を促す新鮮な遊びのプログラム活動を実践します。
2.開発・調査機能
児童総合センターや市町村児童館活動の活性化を図るために、遊具や遊びのプログラムの開発・企画を行います。また、児童環境づくりを推進するための手がかりを得るために、さまざまな角度から調査を行い、子育て、子どもの遊びに関する資料の収集を行います。
3.養成・研修機能
市町村児童館の遊びの指導者である児童厚生員やボランティア等を対象とした、児童健全育成や子育て支援、児童環境づくりに関する実践的な研修を行います。
4.普及・啓発機能
子どもについて考えるすべての人を対象とした講座やシンポジウム等を開催するとともに、遊びや子育て等の児童環境づくりに関するさまざまな情報の提供を行います。子育てに関するセミナーや相談など、子育て支援の実践と研究を行います。さらに、移動児童館「ゆめたま号」を活用して県内各地に出向き、スタッフによる遊びの普及活動を行います。
センターの概要
施設の種類 | 県立大型児童館(A型) |
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設置根拠 | 児童福祉法第40条、愛知県児童厚生施設条例 |
所管 | 愛知県福祉局子育て支援課 |
管理運営 | 公益財団法人愛知公園協会 |
建物概要 | 延床面積 7,600平方メートル 鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造 3階建 |
開館年月日 | 平成8年7月24日 |
センターのこれまでの経緯
1990~1996年度 | 基本構想~建設 |
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1996年7月 | 開館 |
2002年3月 | 愛・地球博開催及び準備工事のため休館 |
2002年4月 | 機能の一部を「愛知こどもの国」に移管、育成環境課を新設、代替事業を実施 |
2002年10月 | あいち健康の森、あいち健康プラザでウィークエンド児童センター事業「あそび・たんと・テント」開始 |
2006年4月 | 愛知県児童総合センター再開館準備室を新設 |
2006年7月 | 愛知県児童総合センター再開館 (財)愛知公園協会が指定管理者となる。 |
2007年3月 | 「あそび・たんと・テント」終了 |
2008年5月 | 第3回こども環境学会賞、子ども環境活動奨励賞 受賞 |