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明るい遊戯室で、カーマップ(おもちゃの道路地図)の上を車を走らせながらままごと。 |
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自然のなかへでかけよう 保育の内容については、家庭との協力を基盤としながらも、家庭では得られない教育的な刺激を与えていくことを目標にしていました。最も印象に残ったことは、豊かな自然との関わりです。国土の約8割が、広大な森林と、山地、湖、川、湿地、広野で占められているスウェーデンでは、誰もが自然に触れる権利をもっていると考えられており、それが「自然享受権」として法律にも謳われています。そして、その自然を愛する気持ちと、自然という大きな財産を保護し、慈しんでいくことを目指した教育が重視されていました。「自然のなかへでかけよう。自然についての学習は、自然のなかで遊んだり、体験したり、発見することである。」スウェーデンの大人たちは、自然の壮大さと人間の小ささをよく知っています。そして、未来のある子どもたちが、その心を受け継いでいくことを強く望んでいました。 同朋大学社会福祉学部助教授 白石淑江 |