映像や音が入っているカード「ムービーカード」を使ってアニメーションをつくる。カードのバーコードをコンピュータに読み取ると音がでたり、映像が動き出す。最初に、館内にいるスタッフを探して、カードを4枚集める。カードを並べかえて、物語を考える。次にカードの映像や音をコンピュータに入力して、タイトルをつけて完成。プロジェクタで映したり、プリントアウトして、みんなでみた。
アーティスト
ムービーカードプロジェクト(みやばら美か+すぎもとたつお)さんから
むずかしくて大変な映像の編集を、だれにでも簡単にできて、みんなで楽しめるあそびにしたよ。同じカードでも違うつなげ方をするだけで物語は変わってくるし、音楽が違ってもふんい気が変わる。想像力をいっぱいふくらませて自分たちのアニメをつくってほしいな。
日当たりのよい場所に8つの小さなベッドがあって、聴診器がおいてある。その聴診器を胸に当てて寝そべり、そっと耳をベッドに当てると音が聞こえてくる。それは実は隣のベッドで寝そべっている人の心臓の音。中央にある台に腰かけると、ドンドンといくつもの振動が重なって伝わってくる。それは、寝ているみんなの心臓の音が交じりあって響いてくる音なんだけど、全身で感じているとなんだか不思議な気分。
アーティスト
石松丈佳・加藤良将さんから
心臓の音は命の源。そっと耳をすますことで、
自分のことや親子をはじめ他の人とのつながりを感じてほしいな。
木が「育つ」赤と「育たない」青の2色のブロックを積み木あそびのように並べて、スコップで砂場をつつくと、あら不思議。大きな画面の中で木が育っていく。ブロックの並べ方を変えると、幹の太さや枝の長さなどをいろいろ変えられる。
アーティスト
村上泰介さんから
コンピュータでは、ビットという異なる二つのものでいろいろな映像を作ることができる。今回は赤と青のブロックの組み合わせで木の形を変化させる法則をつくった。自然の中の「木の成長の法則」にも似ているよ。
上から吊り下げた大きな布の部屋の床には穴がいくつもあいている。下から顔を出すと、向こうの穴から出てる顔と「こんにちは」。布には魚や花などさまざまな映像が映し出される。ゆらゆら揺れて波間のよう。
アーティスト
橋本公成さんから
“映像の海”にただよって感じてほしい。テレビのように一方向に並ぶのではなく、他の人と向かい合って見たり、部屋の外から眺めたり、お互いに関わり合いながら楽しむことができるよ。
指先でさわれるような小さなものから、手のひら、腕、そして全身で感じる大きなものまで、カラフルなオブジェがトンネルの中にいっぱいならんでいる。その中を、なるべく薄着になって目を閉じて進み、「ぷりぷり」や「ふにゃふにゃ」を味わった。
アーティスト
hapticaハプティカさんから
目を閉じて、オブジェのトンネルに入っていくと、さわり心地や大きさの違いをいろいろと感じることができるよ。
親子一組で、どちらも目を閉じる。親と子どもがお互いに抱きあって、顔や体をマッサージした。そのときにどんな気持ちがしたかを絵に描いた。
アーティスト
hapticaハプティカさんから
さわって感じる感覚=触覚は、人にとって、とても大切な五感のひとつ。体の反応は脳に伝わって、感性がみがかれていくよ。
暗い床下に並べられたモニターをしばらく見ていると、魚が泳いでくる。サメやエイなど何種類もの魚が突然現れては消えていく。
アーティスト
宇井朗浩さんから
床下まで行かなければ、じっと待っていなければ、魚たちは見られません。そして、待っている間に、心の中の海にも気づいてほしい。また、魚が映っていない黒い画面も映像なんだよ。
朝から夕方まで一日中たき火をした。そこでは、芋やマシュマロをはじめ、いろいろなものを焼いて食べたり、蜜蝋ロウソクを作ったり。
子どもも大人も、のんびりとあたたまって、心地いい時間を過ごせたよ。
アーティスト
環境メディア研究会(石井晴雄、野呂有里、他)さんから
太古の昔から使われてきた火は、人類の偉大なテクノロジーだよ。火は、人の心のプロテクト(安全装置)をはずしてくれるんだ。たき火のにおいや、たき火をした後の気持ちよさを感じてほしい。夜もよく眠れるよ。